東京アカデミー津田沼校
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高卒・短大卒程度採用試験で公務員を目指しているみなさん、こんにちは。東京アカデミー池袋校の公務員担当です。今回は教養試験に出される文章理解(現代文)問題の傾向と対策についてお話ししましょう。
教養試験はほとんどの場合、文章理解(現代文)の問題から始まります(例外もありますが……。たとえば警視庁警察官採用試験の教養試験だと、文章理解の問題は真ん中くらいに位置する)。問題数は自治体・職種によって異なるけれど、だいたい5~6問くらい。けっこう多いですよね。
大きく分けると4種類。
(1)主旨把握/内容合致 :最も多い出題形式。全体の6~7割以上。
(2)下線部把握 :ときどき見かける程度。必ず出るわけではない。
(3)空欄補充 :1問くらい入っているのがふつう。
(4)文章整序(並べ替え):これも1問くらい入っているのがふつう。
(1)をメインに(3)や(4)も混ぜて出題するのがふつうですが、(1)だけをドーンとまとめて出す東京消防庁みたいなケースもあります。
文章理解(現代文)の問題は英文とは違い、日本語で書かれているのでなんとかなりそうな気がする。数的推理や判断推理と違い、「こうやれば必ず正解できる」という明確な方法、手順もなさそう。そういうわけで、思いついたときに問題を解くだけの対策になってしまいがち。でも、なめてかかっていると痛い目にあいますよ。
文章理解(現代文)1問あたりに許される時間はせいぜい3~4分。じっくり考えてようやく答えがわかるというのでは間に合いません。短い時間で効率よく正解を選べるように訓練することがすご~く大事。そのためには「解き方のコツ」を正しくつかんで身につける必要があります。
たとえば、文章整序(並べ替え)は公務員試験に特有の問題形式で、苦手意識を抱いている人も多いです。大切なポイントは、選択肢に示された5種類の配列そのものを手掛かりに活用し、正解にたどりつくまでの時間を短縮することなのですが、ただ漫然と問題をこなすだけだとそうしたコツがなかなか身につきません。
また、(1)に「主旨把握」「内容合致」の2つを挙げましたが、実はこの2つの問題形式には原理的に違いがあります。「主旨把握」の場合は、文章全体の「主旨」を選ぶ問題ですから、長い文章の中で筆者の強い主張が示されている箇所を探しあてるという発想が大事。一方、「内容合致」のほうはそれぞれの選択肢の内容と本文の内容をつきあわせて判断する問題なので、つきあわせの作業をどう効率的に行うかがカギになるのです。
まず、国家公務員と地方公務員では問題が別。国家と地方を比べると微妙な違いもありますが、問題の解き方・つかみ方には大差ありません。ちなみに地方公務員試験では多くの自治体が「日本人事試験研究センター」という団体が用意する問題を使っていますから、全国どこを受けても似たようなタイプの問題と思っていいです。
注意したいのは東京都や特別区、警視庁、東京消防庁を受ける場合かな。これらの教養試験ではそれぞれ独自作成の問題が出され、問題の作られ方にも他とははっきり異なる特徴があったりします。試験前には実際の過去問にもきちんと当たっておきましょう。
東京アカデミーでは、「解き方のコツ」や「受験先による出題傾向の違い」にも照準を合わせて授業を行っています。秋の受験に向けてこれから受講する予定の方はぜひ期待してくださいね。もちろん、見学(体験講義)にいらっしゃるみなさんも歓迎です!
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