東京アカデミー京都校
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みなさん、こんにちは☺東京アカデミーの多田です。さて、2023年はじめてのブログです。
1月からの“BLOG de 国試対策”は、新シリーズとなる“災害看護関連用語チェックシリーズ”をお送りしていきます。
本日のテーマは「新型コロナウィルスとトリアージ(感染症)」です。
ご存じのとおり、「トリアージ」とは災害時など、限られた人的・物的資源の中で、最大多数の傷病者に最善の医療を提供するために、治療優先順位を決定することです。
今までの国家試験では以下のように出題されています。過去問を振り返ってみましょう。
■第110回看護師国家試験 午後問題■
71 災害時のトリアージで正しいのはどれか。
1 .トリアージタッグは衣服に装着する。
2 .治療優先度の高さはトリアージ区分のⅠ、Ⅱ、Ⅲの順である。
3 .トリアージの判定は患者の到着時および到着後30 分の2 回行う。
4 .最優先に治療を必要とする者には、黄色のトリアージタッグを装着する。
正解は「2」です。
1 .× トリアージタッグは原則として右手首につける。
2 .○ Ⅰ(赤)、Ⅱ(黄)、Ⅲ(緑)の順となる。
3 .× 災害時のトリアージは、災害現場で行われ、START法に基づき、1 人の傷病者を30 秒程度で判定する。その後、トリアージ区分により応急処置、医療機関への搬送となる。
4 .× 最優先はⅠ(赤)となる。
さて、ここでチェックしておきたいことは、第112回国家試験では、新型コロナウィルス関連の出題の可能性があるということです。
新型コロナウイルスは、「指定感染症」に指定され、当初は、陽性者に対し感染症指定医療機関への入院勧告することが原則とされていました。しかし、感染者の増加や重症患者の増加に対し、入院を推し進めることは、医療体制を圧迫することになり、医療崩壊につながると指摘されました。
そこで、トリアージの概念を活用し、新型コロナウイルス感染症の重症度を軽症・中等度Ⅰ・中等度Ⅱ・重症の4段階に分類作成しました。
これにより重症度に応じた治療の優先度や入院先の選定が実施されるようになりました。
通常のトリアージに加えて、以下の分類もしっかり確認し対応できるようにしておきましょう。
《ここでチェック✍》
●参考●