東京アカデミー高松校
ブログ
こんにちは、教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー高松校の教員採用試験対策担当:石井です。
先日、発表されました「令和6年度香川県公立学校教員採用選考試験大綱」では、『小学校及び中学校の種別において、前年度第1次選考試験に合格した本県講師を対象に、第1次選考試験を免除する特別選考を実施する。』という新たな特別選考の条件がありました。1次試験の受験対象者はこの特別選考実施によって確実に減少しますが、1次試験の合格枠も減少することが予想されますので、1次試験の対策はこれまで以上に気を引き締めて取り組みたいところです。
さて、香川県教員採用試験1次試験の教養試験ではいわゆるご当地問題が例年3~5問出題されますが、そのうち何問かは直近1年の間に香川県で発表された時事ニュースをもとにしていることが分かります。例えば2022年夏では
問題1 香川県教育委員会は、小豆地域(土庄町、小豆島町)在住の知的障害のある児童生徒を対象とした県立学校を令和5年4月に開校する予定である。この新設校の名称は何か。 ①香川県立小豆島みんなの支援学校 ②香川県立小豆島特別支援学校 ③香川県立小豆島みんなの養護学校 ④香川県立小豆島養護学校
正答 ①
といった問題が出題されていましたが、この問題の解答である「香川県立小豆島みんなの支援学校」については、香川県教育委員会のHP(https://www.pref.kagawa.lg.jp/kenkyoui/)に新着情報や報道発表などに記載が見られました。
それでは、2023年夏にはどのような問題が出題されるのか、気になるところですが、私の目から見て、この1/26の時点で気になるキーワードをセレクトしたものが下の5つです。
その中でも今回は「第 2 期いのち支える香川県自殺対策計画(案)」についてまとめておきたいと思います。(※1/26現在では、案としてパブリック・コメント(意見公募)を実施しているところです。正式に発表になりましたら、そちらを必ずご確認ください。)
【第 2 期いのち支える香川県自殺対策計画(案)】
1.「いのち支える香川県自殺対策計画(案)」とは?
自殺対策基本法(平成18年法律第85号)第13条第1項の規定に基づく「都道府県自殺対策計画」として、市町、関係機関、民間団体など幅広い主体と連携・協働して自殺対策の推進に取り組み、「誰も自殺に追い込まれることのない香川」の実現を目指し、策定する計画です。(1)年間自殺者数は減少傾向にあるが、非常事態はいまだ続いている、(2)自殺は、その多くが追い込まれた末の死である、(3)自殺に追い込まれるという危機は、誰にでも起こり得る危機であるということ等を踏まえ、第1期の計画期間は平成30年度から平成34年度(5年間)とされています。平成34年度にあたる令和4年度を第1期の最終年として、令和5年度から令和9年度までの 5 年間が計画の第2期にあたります。
2.「第 2 期いのち支える香川県自殺対策計画」の概要
香川県の年間自殺者数は減少しましたが非常事態はいまだ続いており、男性は 30 歳代から 60 歳代のいわゆる働き盛りの年代が多く、女性は 60 歳代以上の高齢者が多い状況です。また、学生・生徒等の自殺者数は、10 歳代は中学生・高校生の男性が多く、20 歳代は男女ともに大学生が多いという結果も出ています。男性、女性ともに健康問題、その中でもうつ病による悩み・影響を原因・動機とする自殺が最も多く、うつ病に至るまでの危機経路にも着目する必要がある、と分析されています。そこで、『自殺対策の基本方針』として、
を掲げ、自殺対策を推進しています。
3.教職員として押さえておきたいポイント
教職員として押さえておきたいポイントについては、『第5章 自殺対策における香川県の重点施策』の中の、
の5つの重点施策が挙げられます。どれも、学校の対応が大切な点とされていますので、必ず読んでおきましょう。
新型コロナウイルス感染症の影響は現在も継続しており、自殺に追い込まれるという危機は「誰にでも起こり得る危機」として捉えることが大切です。「誰も自殺に追い込まれることのない香川」という目標を達成するために、取り組みたいことをまとめておきましょう。
高松校開講講座についてはこちらをご確認ください。
本気の皆様をお待ちしています。