東京アカデミー長崎校
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2月14日に行われた「不登校に関する調査研究協力者会議(第6回)」では、永岡文部科学大臣の『不登校対策の検討にあたっての方向性(目指す姿)』が資料として配布されていました。そこには、
といった目指す姿の4つの柱がまとめられていました。その中でも、教育データの利活用と関連する『4.「不登校」を科学的に把握する。』に注目したいと思います。
『4.「不登校」を科学的に把握する。』にはさらに次の二つの方向性が示されています。
①不登校の要因や不登校の児童生徒の状況をデータで客観的に把握する
②不登校の児童生徒の個々の状況に応じた効果的な対応方法が確立されている
この①②は、2022年12月に公表された生徒指導提要(改訂版)で重視されている「発達支持的生徒指導」を適切にサポートするものであり、本来、経験と年数が重要とされる教職において、ベテラン先生に勝るとも劣らない「観察眼」を身に付けることができる、非常に有益な方向性だといえます。
今回配布された資料には、
といった、データに基づいた2つの不登校対策がありました。どちらの資料も教員採用試験に出題されるものではありませんが、教職を、目指す皆様の将来に必ずプラスになる内容ですので、目を通してほしいと思います。特に、資料3にある「学校風土」という表現は、生徒指導提要(改訂版)で新たに追加された実践上の留意点である、「安全・安心な風土の醸成」を連想させるものであり、教職員の児童生徒への配慮に欠けた言動、暴言や体罰等は許されないことをしっかり踏まえておく必要があると思います。
「不登校対策」について、2022年度内にまとめられた報告や通知などは2023年夏の試験に出題される可能性が十分ありますので、必ずチェックしておきましょう。