文科省が犯罪とした「いじめの19事例」とは

青森県教員採用試験対策の予備校＝東京アカデミー青森校の教採担当です。

文部科学省は2月7日、全国の学校や教育委員会などに向けて、「いじめ問題への的確な対応に向けた警察との連携等の徹底について」を通知いたしました。

通知は、犯罪行為として取り扱われるべきいじめなど学校だけでは対応しきれない場合があること、生徒指導の範囲内と捉えて学校で対応し、警察に相談・通報することをためらっていることが問題視されており、児童生徒の命や安全を守ることを最優先に、考え方の是正と、犯罪行為として取り扱われるべきいじめなどは、直ちに警察に相談・通報を行うという内容となります。

このため、どのようなケースが犯罪にあたるかどうか判断しやすいよう、以下の19の事例を挙げておりますので紹介いたします。

【暴行】
①ゲームや悪ふざけと称して、繰り返し同級生を殴ったり、蹴ったりする
②無理やりズボンを脱がす

【傷害】
③感情を抑えきれずに、ハサミやカッター等の刃物で同級生を切りつけてけがをさせる（傷害）

【強制わいせつ】
④断れば危害を加えると脅し、性器や胸・お尻を触る

【恐喝】
⑤断れば危害を加えると脅し、現金を巻き上げる
⑥断れば危害を加えると脅し、オンラインゲームのアイテムを購入させる　　

【窃盗】
⑦靴や体操服、教科書等の所持品を盗む
⑧財布から現金を盗む。

【器物損壊】
⑨自転車を壊す
⑩制服をカッターで切り裂く

【強要】
⑪度胸試しやゲームと称して、無理やり危険な行為や苦痛に感じる行為をさせる

【脅迫】
⑫本人の裸などが写った写真・動画をインターネット上で拡散すると脅す

【名誉毀損、侮辱】
⑬特定の人物を誹謗中傷するため、インターネット上に実名をあげて、身体的特徴を指摘し、気持ち悪い、不細工などと悪口を書く

【自殺関与】
⑭同級生に対して「死ね」と言ってそそのかし、その同級生が自殺を決意して自殺した

【児童ポルノ提供等】
⑮同級生に対して、スマートフォンで自身の性器や下着姿などの写真・動画を撮影して送るよう指示し、自己のスマートフォンに送らせる
⑯同級生の裸の写真・動画を友達１人に送信して提供する
⑰同級生の裸の写真・動画を SNS 上のグループに送信して多数の者に提供する
⑱友達から送られてきた児童ポルノの写真・動画を、性的好奇心を満たす目的でスマートフォン等に保存している

【私事性的画像記録提供（リベンジポルノ）】
⑲元交際相手と別れた腹いせに性的な写真・動画をインターネット上に公表する

スマートフォンの保有率は、18歳未満で80％、小学生では60％を超えているという調査結果も出ており、SNSいじめの事例が多いようです。

教員採用試験の口述試験のいじめに関する想定質問も変化していくものと思われます。

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