東京アカデミー難波教室
ブログ
こんにちは、社会福祉士国家試験対策 担当です 🙂
第34回国家試験の高正答率問題のご紹介の続きです。
第34回の出題10問中1問(問題132)のみが、正答率50%以下でした。
では、高正答率の中から2問をご紹介します。
問題1 2 9 事例を読んで,Z 地域包括支援センターのJ 社会福祉士による妻への助言として,適切なものを2 つ選びなさい。
〔事 例〕
K さん(7 4 歳)は,レビー小体型認知症であるが,日常生活は自立している。妻(6 8 歳)と二人暮らしである。1 か月くらい前から,部屋の隅を見て,「虫が群れをなしている」とおびえるものの,妻は,自分には見えないし,急に動こうとするので対応に困り,Z 地域包括支援センターを訪れた。担当したJ 社会福祉士は,レビー小体型認知症の症状を説明した上で,以下の助言を行った。
1 「パーキンソン症状により転びやすいので,気を付けてください」
2 「間接照明を使った部屋を利用するようにしてください」
3 「細かい模様のあるカーテンを目に付くところに配置してください」
4 「虫はいないとはっきり説明して,K さんを安心させてください」
5 「虫が見えることを否定せず,K さんの不安を受け止めてください」
正答は、1と5です(正答率81.4%)。
問題1 3 4 事例を読んで,M 相談員(社会福祉士)がA さんの娘に説明をした入所施設について,最も適切なものを1 つ選びなさい。
〔事 例〕
S 市に住むA さん(7 5 歳)は,大手企業の管理職として仕事をしていたが,過労が原因で6 0 歳の時に脳梗塞を起こし,緊急入院した。幸い一命は取り留め,退院後はリハビリテーションに努めたものの,右半身に麻痺が残り,要介護4 の状態となった。A さんの介護は長年,主に妻が担い,必要に応じて介護支援専門員と相談し,短期入所生活介護や訪問介護などのサービスを利用していた。しかし,1 か月前に長年連れ添った妻が亡くなり,その後は娘が遠距離介護をしていたが,A さんが,「施設に入所し,そこで残りの人生を全うしたい」と希望したので,娘はS 市介護保険課のM 相談員に相談した。
そこで,M 相談員は,S 市の「入所に関する指針」等を参考にしながら,A さんに最も適した入所施設について,娘に説明をした。
1 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
2 介護老人保健施設
3 介護医療院
4 養護老人ホーム
5 軽費老人ホーム
正答は、1です(正答率77.8%)。
間違えた方は、2・3・4の選択肢に満遍なくおられました。
介護老人福祉施設の入所については,2 0 1 5 年(平成2 7 年)4 月1 日以降入所対象者が原則要介護3 以上に限定されました。しかし居宅において日常生活を営むことが困難なことについて,やむを得ない事由があると認められる要介護1 又は2 は特例的な入所が認められます。
あなたは正答できましたでしょうか?