東京アカデミー大阪校
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みなさんこんにちは。東京アカデミーの公務員試験担当です。
2023年3月28日、令和5年度予算等が成立しました。
一般会計の総額は、2022年度当初予算比6兆7848億円増の114兆3812億円で過去最大を更新しています。
国家予算は、時事問題としてよく出題されますので、ポイントをしっかりと押さえておきましょう。また、以下赤字で記載しています時事的キーワードも確認が必要です。
・防衛関係費は、新たに策定された国家安全保障戦略等に基づき、前年度比1.4兆円増の6.8兆円で過去最高を更新し、防衛力を抜本的に強化。
・G7広島サミットや日本ASEAN友好協力50周年等を見据え予算を確保
・こども家庭庁の創設によりこども・子育て支援を強化
・出産育児一時金を42万円から50万円に引き上げ(過去最高の引き上げ幅)
・妊娠時から出産・子育てまで一貫した伴走型相談支援(社会的孤立を防ぐ支援)と妊娠届出・出生届出を行った妊婦・子育て家庭に対する経済的支援(計10万円相当)をあわせたパッケージを継続実施
・地方交付税交付金は、リーマンショック後最高の18.4兆円
・デジタル田園都市国家構想交付金により、自治体のデジタル実装の加速化や、デジタルの活用による観光・農林水産業の振興等の地方創生に関する取組みなどを支援
※デジタル田園田園都市国家構想については過去のブログをチェック!
・成長志向型カーボンプライシング構想の具体化で得られる将来の財源を裏付けとした「GX経済移行債」の発行により、民間のGX投資を支援する仕組みを創設
カーボンプライシングとは?
気候変動問題の主な原因である炭素に価格を付ける仕組みのこと。 これにより、炭素を排出する企業などに排出量に応じた金銭的負担を求めることが可能となる。
・2050年カーボンニュートラル目標達成に向けた革新的な技術開発やクリーンエネルギー自動車の導入などの支援を開始
税収が4兆2050億円増の69兆4400億円と大幅な増加を見込む。大企業製造業を中心とする堅調な企業業績を背景に、法人税収が伸びると予想される。ただ、114兆円の歳出には及ばず、新規国債の発行額は35兆6230億円と、歳出の3割以上を借金で補填する厳しい状況が続く。
≪check≫ 予想問題にチャレンジ
2023年度予算に関する記述において適切なものを選べ。
①医療や介護などに使う社会保障費は、過去最大であった昨年よりは減少した。
②防衛関係費は6.8兆円で過去最高を更新し、一般会計歳出総額の10%を超える。
③新型コロナウイルス対策や物価高などに活用する臨時の予備費は4年度と同水準の計5兆円を確保した。
④歳入の柱となる税収は、企業業績の悪化等による法人税の減少などにより減少が見込まれる。
⑤税収をためて防衛財源として複数年にわたって活用する「防衛力強化資金」には、3兆3806億円を一括で計上した。
《解答》
①誤り。社会保障費は過去最大で、6154億円増の36兆8889億円となった。
②誤り。防衛関係費は6.8兆円で過去最高を更新したが、一般会計歳出総額の6%程度である。
③正しい
④誤り。法人税収の伸びなどにより、税収が4兆2050億円増の69兆4400億円と大幅な増加を見込む。
⑤誤り。「防衛力強化資金」は、税収以外の収入をためて防衛財源とするもの。
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