東京アカデミー立川教室
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こんにちは。公務員試験対策の予備校=東京アカデミーの松尾でございます。
先日、推しである“日向坂46”のライブ「4回目のひな誕祭」に行ってきました!初めて参加したのですが、迫力満載でお腹いっぱいのライブでした(笑)
ちなみに、日向坂46の中での推しメンは高本彩花さん、齋藤京子さんと藤嶌果歩さんの3人です(笑)
さて、毎週木曜日にご紹介しております、大卒程度公務員試験の傾向と対策でございますが、本日は国家一般職の論文試験対策についてご紹介してまいります。
まずは、過去3年間に出題された論文課題を見てみましょう。今回は行政職の過去問を取り上げます。また過去問自体には、図表がございますが、著作権等の関係もありますので、本文のみご紹介します。
(2022年度)
我が国は、2020年10月に、2050年までにカーボンニュートラルを目指すことを宣言した。また、2021年4月には、2030年度の新たな目標として、温室効果ガスを2013年度から46%削減することを目指し、さらに50%削減に向けて挑戦を続けるとの新たな方針を示した。なお、世界では、120以上の国と地域が2050年までのカーボンニュートラルの実現を表明している。上記に関して、(中略)次の⑴、⑵の問いに答えなさい。
⑴ カーボンニュートラルに関する取組が我が国にとって必要な理由を簡潔に述べなさい。
⑵ カーボンニュートラルを達成するために我が国が行うべき取組について、その課題を踏まえつつ、あなたの考えを具体的に述べなさい。
(2021年度)
厚生労働省「国民生活基礎調査」による我が国の「子どもの貧困率」は、2018年時点で13.5%と、子どもの約7人に1人が貧困線を下回っている。このような状況に関して、(中略)次の⑴、⑵の問いに答えなさい。なお、同調査における「子どもの貧困率」とは、1 7 歳以下の子ども全体に占める、貧困線に満たない17 歳以下の子どもの割合のことである。
⑴ 我が国の子どもの貧困問題が社会にどのような影響を及ぼすのか、子どもの貧困に関する現状を踏まえながら、あなたの考えを述べなさい。
⑵ 我が国が子どもの貧困問題に取り組む上でどのようなことが課題となるかについて、あなたの考えを具体的に述べなさい。
(2020年度)
我が国では、2040年頃には、いわゆる団塊ジュニア世代が高齢者となり、高齢者人口がピークを迎える一方、現役世代が急激に減少する。そこで、2018年10月に設置された「2040 年を展望した社会保障・働き方改革本部」の取りまとめにおいて、「健康寿命延伸プラン」が作成され、2016年時点において男性では72.14年、女性では74.79年となっている健康寿命を、2040年までに男女ともに3 年以上延伸し、75年以上にすることが目標として掲げられた。なお、健康寿命とは、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間である。このような状況に関して、(中略)次の⑴、⑵の問いに答えなさい。
⑴ 我が国が健康寿命の延伸に取り組む必要性について、あなたの考えを述べなさい。
⑵ 健康寿命の延伸を阻害する要因は何か、また、健康寿命を延伸するために国としてどのような取組が必要となるか。あなたの考えを具体的に述べなさい。
①日本が抱える社会課題/社会政策/社会時事に興味をもちましょう。
ここまで過去3年間の過去問題を取り上げました。ご覧になられてお判りになるかと思いますが、日本全体が抱える社会課題や時事問題から出題されていることが一目瞭然かと存じます。
2020年度では「健康寿命」=高齢社会(人口問題)、2021年度では貧困問題、そして2022年度は「カーボンニュートラル」=地球温暖化問題からの出題となっています。後述しますが、時事問題に関心をもつと同時に、国家一般職では「必要な政策」や「今後の取り組み」についても知識と考えを持っておくとよいでしょう。
②資料を正確に読み取って、課題へ正対して執筆できているかを確認しておきましょう。
特に国家一般職の論文では資料を読み取って執筆する力が求められます。日本が直面している課題を資料によって示し、その背景や原因の分析をさせた上で、解決策としての施策を理由や根拠とともに自分の考えとして述べさせる問題が多い傾向にあります。そのため、資料に表れている特徴を的確につかむことが第一ですが、資料のみによる分析に終始するのではなく、関連知識・背景知識を連動させて、分析力・洞察力の深さを示したいところです。
さらに解決策の提示においては、すでに行われている施策を述べるのみですと、新たな貢献の可能性がないことになりますので、現在進行中の施策の趣旨に沿いつつ、それに終始せず、全体に資するようなアイデアを具体的に自分の考えとして述べる必要があることも念頭に置いておきましょう。
最後に僭越ながら、2023年度の国家一般職論文試験で課されそうなテーマをピックアップしてみましたので、ぜひ参考になさってください。
①少子化対策
岸田政権で掲げられている「異次元の少子化対策」について、具体的な政策がいくつも出てきている状況にあります。一方で財源論にはまだ踏み込んでいない実情もあります。少子化に関する指標やグラフなどをチェックして、政策にどう落とし込んでいけるかもチェックしておきましょう。
②GX・DX関連
GX(グリーン・トランスフォーメーション)やDX(デジタル・トランスフォーメーション)といった最新技術を用いた脱炭素革命・デジタル革命といった内容も知っておくのもよいでしょう。GX・DXによって、どう政策が変わるのか、どう日本がよくなるのかといった視点ももっておくとなお良いでしょう。
また、予想テーマのヒントとなりそうなのが、岸田首相の施政方針演説になるのではと思います。大変長い文章ですが、現政権が抱える諸課題にどう立ち向かうのかも記されておりますので、ぜひご一読していただいても良いかと存じます。
【第二百十一回国会における岸田内閣総理大臣施政方針演説(本文)】https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/statement/2023/0123shiseihoshin.html
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