東京アカデミー秋田校
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秋田県の教員を目指しておられる皆さん、こんにちは。東京アカデミー東北の伊藤です。
今年の試験まで残り、3カ月を切りました。焦る気持ちはあるでしょうが、ここからは確実な準備です。
問題演習も数ではなく質をこなす時期ですね。
私も昔、教採受験生時代、この直前期の過ごし方に失敗したことがあります。覚えていないことが気になって、あれもこれもと気持ちが分散したことが多かったです。
さて、同ブログでは、面接試験の準備についてのアレコレを、これから何回かに分けてご紹介します。
まずは、最も大事といわれている「志望動機」について、
今はITの時代、志望動機の模範例は、WEB上に氾濫しています。検索する人は多い(ほとんどの方かも)でしょう。
少しの努力で志望動機の見本が手に入る。チャットGPTもしかりですね。
こんな時代にあって、実際の面接会場ではどのようなことが起こっているでしょう。
100人に志望動機を聞いたとしたら・・・・何十人かが、同じような内容の志望動機を言う・・・という状況。
面接官は
「さっきの受験生とほぼ同じ内容だ」
「またか」
「ネットのどこかに出ているのだろうな」・・・とウンザリ。よくある光景です。
・例えば、中高英語志望者であれば
「子どもたちに生きた英語、使える英語を身につけさせたくて教師を目指しています。英語を使いこなせれば、世界中で英語を使う人々との交流が広がります。これにより、子どもたちの将来の可能性を広げてあげることができます。コミュニケーションのツールである英語を通して、言語や言葉の魅力や効力を子どもたちに伝えたいです」
といったような内容の志望動機は少なくないです。英語教師の使命としては、悪くはないですし、教育基本法第二条にも合致します。
さて、この模範例であれば、誰でも一定の評価が得られるでしょうか?
・・・答えは、「そうではない」ですね。
極端に言うと、この志望動機が高く評価される受験生とまったく逆効果の受験生に分かれますね。
高い評価になる受験生は、他の質問を通して分かる過去の経験に
「自分自身も英会話ができ、これまでに多くの国の方々と交流をもった経験のある人」
「常に世界に目を向け、国際貢献を果たしてきた、または果たそうとしている人」
逆に、志望動機がまったく評価されない受験生は
「自分自身が英語を使いこなした経験がない、会話もほとんどできない人」
「世界にまったく目を向けている形跡がなく、世界の出来事を聞いても薄い答えしかない」
子どもに「使える英語を身につけさせたい」と言いながら、自分自分が身につけていない、または、身につける努力をしていない。これでは信憑性がないですね。
志望動機を、WEB上のどこからか取ってきただけと思われます(バレます)。
大事なことは、「何を言うか」ではなく「誰が言うか」です。
志望動機で準備している内容(おそらく子どもたちに〇〇を伝えたい、〇〇を身につけさせたい・・・だから教師になりたい・・・という論法が多いでしょうが)を、自分自身が実践、努力できているか。
「〇〇の経験があるから、その経験を基に教師になって、子どもたちに〇〇を伝えたい。」という、経験とやりたいこと(志望理由)が合致している、オリジナルな志望動機を確立させましょう。