東京アカデミー松山校
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こんにちは、教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー松山校の教員採用試験対策担当:高橋です。
さて、GWが終わり、明日から学校が始まります。
先日のニュース報道ですが、
2021年度に学校を30日以上欠席した不登校の小中学生は24万4000人超とのこと、これは、中学生では20人に1人に当たるそうです。
3.31に永岡文部科学大臣の下、「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」(COCOLOプラン)を取りまとめました。
不登校児童生徒数が増加し続け、
令和3年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」では、
小学校及び中学校で約24.5万人、高等学校を合わせると約30万人に上り過去最高になっていること。
また、同調査から、90日以上の不登校であるにもかかわらず、
学校内外の専門機関等で相談・指導等を受けていない小・中学生が約4.6万人に上ることも明らかとなっていること。
を、背景としているものです。
永岡大臣メッセージ 小・中・高等学校の不登校の児童生徒が急増し約30万人となりました。 その背景には、長引く新型コロナウイルスの影響等が指摘されますが、 また、90日以上の不登校であるにもかかわらず、 私は、不登校により学びにアクセスできない子供たちをゼロにすることを目指します。 このため、教育行政の責任者として、私は、 1 不登校の児童生徒全ての学びの場を確保し、学びたいと思った時に学べる環境を整える この考えの下、この度、このCOCOLOプランをとりまとめました。 今回のプランを実現するためには、行政だけでなく、 文部科学省では、支援が必要な子供たちが学びにつながれるようにすることと、 必要な支援は子供たち一人一人の状況によって異なるため、 不登校となっても学びを継続し社会で活躍できるよう、私自身が先頭に立ち、 |
1.不登校の児童生徒すべての学びの場を確保し、学びたいと思った時に学べる環境を整える
☑一人一人のニーズに応じた多様な学びの場 が確保されている
※不登校特例校、校内教育支援センター(スペシャルサポートルーム等)、教育支援センター等、こども家庭庁と連携し多様な学びの場、居場所を確保
☑学校に来られなくてもオンライン等で授業や支援につながることができる
☑学校に戻りたいと思った時にクラスを変えたり、転校したりするなど本人や保護者の希望に沿った丁寧な対応がされている
2.心の小さなSOSを見逃さず、『チーム学校』で支援する
☑1 人 1 台端末で小さな声が可視化され、心の不安や生活リズムの乱れに教師が確実に気付くことができる
☑小さなSOSに「チーム学校」で素早く支援することにより、早期に最適な支援につなげられている
☑教育と福祉等が連携し、子供や保護者が必要な時に支援が行われる
※こども家庭庁と連携し自治体の教育部局と福祉部局等の連携・協働を強化
3.学校の風土の『見える化』を通じて、学校を『みんなが安心して学べる』場所にする
☑それぞれの良さや持ち味を生かした主体的な学びがあり、みんなが活躍できる機会や出番がある
☑トラブルが起きても学校はしっかり対応をしてくれる安心感がある
☑公平で納得できる決まりやルールがみんなに守られている
☑障害や国籍言語等の違いに関わらず、色々な個性や意見を認め合う雰囲気がある
また、これらの取組を実効性あるものにするために、
〇不登校の児童生徒の数だけではなく、一人一人の児童生徒が不登校となった要因、どのような学びにつながっているか、不登校傾向の児童生徒の規模等を分析・把握するため、
「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の調査内容の見直しを行う。
〇不登校で学校内外の専門機関等で相談・指導等を受けていない児童生徒の学びの状況等を把握し、必要な支援につなげる。
〇不登校の児童生徒やその保護者が将来に見通しを持てるよう、不登校の児童生徒本人に対する継続的な実態調査を実施する。
〇1人1台端末のデータを用いた早期発見や効果的な対応方法の事例を蓄積し、専門的知見とエビデンスに基づき、ケースに応じた支援の在り方を確立する。
〇教職員定数の改善や支援スタッフの配置、学校DXの推進、学校・教師の業務の役割分担や適正化等を通じた学校における働き方改革の推進により、教師が子供に接する時間を確保する。
〇文部科学大臣を本部長とする「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策推進本部」の設置を行う、
などとしています。
今後、愛媛県内でも、不登校特例校が設置されるなど、学びたい時に学べる環境の整備が進んでいくと思われます。
2023年夏以降の教員採用試験対策の重要キーワードとして注目していきたいですね。
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本気の皆様をお待ちしています。