東京アカデミー東京校
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こんにちは。東京アカデミー立川校の公務員担当です。
前回に引き続き面接試験ワンポイントアドバイス、今回は「志望動機編」です。
ワンポイントということで、志望動機について大切なことを1つ挙げるとすれば、それは「再現」です。
再現とは、受験生の話を聞いた試験官の脳内で、その内容がドキュメンタリー番組のの再現VTRのようにはっきりと思い浮かぶ状況のこと。
ここまでしっかりと伝えることができれば、試験官が受験生に強く共感してくれるようになります。
例えば、災害に関するデータや一般論(例えば「首都直下型地震が30年以内に70%の確率で発生」など)を挙げ、防災に携わりたいとの思いを語ったとします。
変なことは言っていませんね。いつの時代も防災の重要性は変わりませんし、それを志す若者がいるのは全く不思議ではありません。
だから試験官はこう思います。「なるほど、そういう人もいるよね。防災は大切だもんね」
「あれ?一生懸命伝えたはずなのに、意外とクールな受け止めだな」と皆さんは思うかもしれません。
でも実際そんなものです。皆さんも、友人から趣味や学問の話を熱心にされたとき、「なるほど、そういう人もいるよね。〇〇は大切だもんね」くらいに聞き流していること、あるんじゃないですかね。試験官も同じです。
そこで試験官が再現できる言い回しを考えます。
「気仙沼市の震災遺構では、高校の校舎4階に横転した自動車が突き刺さっている状態で保存されています。現地でそれを見たときに、私は被害のスケールの大きさが、私が知った気になっていたものよりはるかに大きなものだと気づかされました」「にも関わらず、この高校の生徒は全員避難できたと聞いたとき、防災教育の重要性を強く感じました」
別に画像や動画を見せたわけではなくとも、これを聞いた試験官の脳内には、受験生が気仙沼市で見た景色がそのまま思い浮かび、そのとき受験生が感じた衝撃も伝わるはずです。
(試験官にお子さんがいたとして)地域の避難場所も知っているか怪しい自分の子どもと、助け合って巨大津波から避難した教職員・生徒を脳内で比べ、「確かに、それを聞くと防災教育って大切だよなあ」と感じると思います。
ここまで来たらしめたもの。今や試験官は受験生の話を聞き流すどころか、完全に聞き入ってしまいます。
志望動機では、当然やりたい業務内容に言及します。
しかし「防災」「子育て支援」「教育環境の整備」「健康寿命の延伸」「多様性ある社会の実現」などなど、その重要性が既に十分社会に認知されている話題を話すうちに、単なる一般論になってしまうことが多いです。
そうならないよう、自分の見てきたこと、聞いたこと、様々な経験やエピソードを、試験官が再現できる形で伝えるよう、意識してみてください。
皆さんの受験がうまくいくよう応援しております!
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