東京アカデミー青森校
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青森県教員採用試験対策の予備校=東京アカデミー青森校の教採担当です。
「第4期教育振興基本計画」シリーズの第2弾をお知らせしたいと思います。
次期教育振興計画の詳細はコチラ(文部科学省HP)
今回は第4期計画の2つのコンセプトの2つ目、
❷日本社会に根差したウェルビーイングの向上
について内容をお知らせしたいと思います。
身体的・精神的・社会的に良い状態にあることをいい、短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意義など将来にわたる持続的な幸福を含むものである。
また、個人のみならず、個人を取り巻く場や地域、社会が持続的に良い状態であることを含む包括的な概念である。
○ ウェルビーイングの実現とは、個人が幸せや生きがいを感じるとともに、地域や社会が幸せや豊かさを感じられるものとなることで、教育を通じて日本社会に根差したウェルビーイングの向上を図っていくことが求められる。
○ 自尊感情や自己効力感が高いことが人生の幸福をもたらすとされ、ウェルビーイングを重視する欧米的な文化的価値観に基づく側面がある。
○ 日本社会に根差したウェルビーイングの要素には、
「幸福感(現在と将来、自分と周りの他者)」
「学校や地域でのつながり」
「協働性」
「利他性」
「多様性への理解」
「サポートを受けられる環境」
「社会貢献意識」
「自己肯定感」
「自己実現(達成感、キャリア意識など)」
「心身の健康」
「安全・安心な環境」
などが挙げられ、これらを教育を通じて向上させていくことと、他者との協調という考え方が重要。
○ 子供たちのウェルビーイングを高めるためには、教師のウェルビーイングを確保することが必要。
○ 生涯学習・社会教育を通じて、地域コミュニティを基盤としてウェルビーイングを実現していく視点も大切である。
○ 第3期計画の「自立」と「協働」は個別最適な学びと協働的な学びの一体的充実に対応する方向性であり、「創造」は主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善を通じてもたらされるものである。これまでの計画の基軸を発展的に継承し、誰もが地域や社会とのつながりや国際的なつながりを持つことができるような教育を推進することで、個人と社会のウェルビーイングの実現を目指す。
第4期計画のコンセプト「持続可能な社会の創り手の育成」と「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」は、今後の社会における重要な概念であり、これらを教育政策において、相互循環的に進めていくことが必要であるとしています。
それぞれのコンセプトがつながっているということですね。
2019年に働き方改革関連法が制定されましたが、その背景の一つに、働き方が多様化してしてきており、従来のような画一的な働き方ではなく、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方や自分らしい働き方、これまでにない業務分担がより重視されるようになったことも挙げられています。
以降、ウェルビーイングという言葉が注目されるようになりました。
教育現場に対しても、2019年3月18日公表の「学校における働き方改革に関する取組の徹底について(通知) 」でウェルビーイングという言葉こそ出てきませんが、教師のウェルビーイング実現に向けての取り組みとみられる内容が盛り込まれています。
子供たちのウェルビーイングを高めるためには、教師のウェルビーイングを確保することが必要です。
昨年度の青森県の個人面接で、「多忙で精神を病む教員が増えてきていますが、これに関してどう考えますか」という質問がありましたが、このウェルビーイングも回答の一つになるのではないかと考えます。
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