東京アカデミー東京校
ブログ
みなさん、こんにちは。公務員対策の予備校=東京アカデミーの小椋です。
今回は集団討論の対策についてお話しします。
【形式・方法】
集団討論とは、数人の受験生が1つのグループになり
与えられたテーマについて討論や資料作成などを行い、
試験官がその様子を見ながら評価する試験です。
主に地方公務員試験で実施されることが多い試験ですが、
国家公務員の官庁訪問においても似たような形式が取られる場合もありますので、
前年の情報をしっかり確認するようにしましょう。
時間は20分~60分で実施されます。
試験官からテーマが提示された後、10分程度で自分の考えをまとめたり、
自己PRやテーマに対する自分の意見や考えを1分程度で発表したりすることもあります。その後グループでの討論に入ります。
【特徴・ポイント】
まず、提示されたテーマに沿った結論のまとめや資料作成ができたかどうかで、グループ全体が評価されます。
その上で各受験者が集団の中でどのような役割を果たしたかが評価されることになります。
具体的には
①与えられたテーマの解決に向けてどの程度貢献できたか(貢献度)
②テーマの解決に必要な自分の意見を他のグループメンバーに対してわかりやすく説明しているか(コミュニケーション力)
③他のグループメンバーと協調しながら討論に参加しているか(協調性)
④大局的な判断に基づき対立する意見を調整し、一定の時間でグループ内の意見をまとめ上げることができたか(指導性)
等といった点から評価されます。
したがって、受験生の姿勢としては、積極的に発言しながらも自分を必要以上にアピールするよりも
他のグループメンバーの意見を尊重しつつ、協調性を発揮しながらグループ内での円滑な議論となるように参加することが望まれます。
【テーマ】
福祉・教育・観光などのどの分野において公務員の業務に深く関連する時事的なテーマが設定されることがあります。
日頃から新聞等で話題になっているテーマをチェックしておき、事前に自分なりの意見をまとめておくことが大切です。
例としては以下の様なものが挙げられます。
◇医療・福祉系
・子供の貧困や虐待について
・介護人材の確保について
◇教育関係
・児童生徒の学力低下
・いじめ体罰について
◇環境関係
・災害への対応について
・再生可能エネルギーについて
◇その他
・外国人労働者の受け入れ拡大について
・ふるさと納税について
・国内外からの観光客を増やすための対策
【実際の試験例】※実際に受験された方のお話から復元しています。
大学の運動ができるスペースは大学生が予約制で使用できる。しかし、ゴミが多く落ちていることから、ルールを定めたうえで罰則を設けるべきか。また、罰則を定めたが、ゴミは減らなかった。原因は何か。どのような対策を行うべきか。(R4武蔵野市)
受験案内を確認し、集団討論が課される場合はしっかりと準備をしましょう!
東京アカデミーは公務員を目指す皆さんを応援しています!