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【教員採用試験】2023年夏 高知県教員採用試験問題から見る＜最速＞時事対策
こんにちは、教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー神戸校の教員採用担当です。
先週の鳥取県を皮切りに、昨日6/17（土）の高知県、そして本日6/18（日）の北海道・札幌市と2023年夏の教員採用試験がスタートしていきました。
いよいよ関西地区も来週からとなりますが、 今年はどんな問題が出たのか不安だな・・・という方のために、2023年6月17日（土）に実施された2023年夏（令和6年度）高知県公立学校教員採用候補者選考審査の中から気になる時事問題をご紹介いたします。
2023年夏（令和6年度）高知県公立学校教員採用候補者選考審査 筆記審査（教職・一般教養）より
高知県は2020・2021年、新型コロナウイルス対策として教養試験が実施されていませんでしたが、教養試験が実施された昨年も多くの時事問題が出題されていました。
今年の試験で特に注目の内容
生徒指導提要（改訂版）については、
生徒指導の定義と目的について、空欄に該当する語句の組み合わせを問う問題として出題されています（問23）。
＜生徒指導の定義＞
生徒指導とは、児童生徒が、社会の中で自分らしく生きることができる存在へと、自発的・主体的に成長や発達する過程を支える教育活動のことである。なお、生徒指導上の課題に対応するために、必要に応じて指導や援助を行う。
＜生徒指導の目的＞
生徒指導は、児童生徒一人一人の個性の発見とよさや可能性の伸長と社会的資質・能力の発達を支えると同時に、自己の幸福追求と社会に受け入れられる自己実現を支えることを目的とする。
選択肢として問われていたのは、上記下線部分でしたが、正解できた方も多かったのではないかと思います。
やはり、この定義と目的は暗唱できるぐらい一字一句しっかり覚えておくことをお勧めします。
そして、2023（令和5）年4月1日施行となったこども基本法についても、
第3条第3号「全てのこどもについて、その年齢及び発達の程度に応じて、自己に直接関係する全ての事項に関して意見を表明する機会及び多様な社会的活動に参画する機会が確保されること」
が空欄補充問題として問われていました。
その他、2022年（令和4年）の内容で出題されたものをみていくと、
【問27】で
「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について～「新たな教師の学びの姿」の実現と、多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成～（答申）2022（令和4）年12月19日が
第Ⅰ部総論の1. 令和3年答申で示された、「令和の日本型学校教育」を担う教師及び教職員集団の姿より、
P5の「令和3年答申では、2020年代を通じて～」の内容がそのまま掲載され、
「可能性、学び続け、学校教育目標、創造（的）の箇所が穴埋めとして問われていました。
この中では「学び続け」・「学校教育目標」という選択肢を選びきれずに誤ってしまった方も多かったようです。
また、
「企業等と連携した子供のリアルな体験活動の推進について（子供の体験活動推進に関する実務者会議論点のまとめ）」（2022（令和4）年12月27日）より、
【問28】で、こちらも体験活動の定義および体験活動の効果・意義より下線部が穴埋めとして出題されていました。
（第1 体験活動の定義、効果・意義、現状より一部抜粋）
（1）体験活動の定義
〇 体験活動については、平成19年の中央教育審議会答申において、「体験を通じて何らかの学習が行われることを目的として、体験する者に対して意図的・計画的に提供される体験」と定義している。
また、平成25年の中央教育審議会答申においては、体験活動の内容を大きく、「生活・文化体験活動」、「自然体験活動」、「社会体験活動」の3つに分類している。
（2）体験活動の効果・意義
〇 体験活動については、学校教育法、社会教育法、いじめ防止対策推進法等にその促進等について記載されているとともに、現行の学習指導要領（平成２９年３月）においても、体験活動等を通じて、豊かな心や創造性の涵養を目指した教育の充実に努めることとされている。
〇 体験活動の効果については、例えば、生活・文化体験の一つである「お手伝い」については、家庭でお手伝いを多くすることによって、自尊感情や自分の感情を調整するといった精神的な回復力、勉強が楽しいといった学習意欲の高まり等によい影響が見られることが明らかになっているほか、自然体験活動については、子供の頃に家庭や青少年教育施設等で自然体験活動を多く行った者ほど、自己肯定感、自律性、協調性や積極性といったいわゆる非認知能力が高くなる傾向がみられることが明らかになっている。
さらに、
「令和4年度子供の読書活動推進に関する有識者会議 論点まとめ～全ての子供たちの読む喜びを育む読書活動の推進～（2022（令和4）年12月27日）」より
第4子供の読書活動の推進方策「5子供の読書への関心を高める取組」より
「批評・受容・多様な・ICT」というキーワードが穴埋めとして問われていました。
また、
「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査（令和3年度）」（2022（令和4）年10月18日）より、
必要な児童生徒数の増減や言語別、進路状況などの内容から誤っているものを選ぶ問題が【問30】で、
「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について（2022（令和4）年10月）より、
いじめの認知件数のグラフより校種の組み合わせを選ぶ問題【問22】が出題されています。
また社会時事としては、
【問31】2022（令和4）年10月1日施行の「出生時育児休業（産後パパ育休）」の対象期間や、
【問32】2022（令和4）年に150年を迎えた日本の鉄道が開業した都市、
【問34】2022（令和4）年に無形文化遺産として代表一覧に掲載された「風流踊」
が出題されています。
その他、2021（令和3）年の
「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して～全ての子供たちの可能性を引き出す，個別最適な学びと，協働的な学びの実現～（答申）
の「はじめに」の一部や「第Ⅱ部各論4新時代の特別支援教育の在り方について」の具体的な例や、
義務教育9年間を見通した教科担任制の在り方について（報告）
の教科担任制の趣旨・目的として誤っているものを選ばせる問題などが出題されています。
時事対策のポイント
新しい内容については、細かい箇所よりも、定義・意義・目的をしっかり押さえておくことがいかに重要かというのが、この出題からも見て取れると思います。
※通学講座受講生の方で試験問題の閲覧・コピーをご希望の方は事務局にてお申し出てください。
東京アカデミー教員採用試験２次試験向け短期講習
オンラインZoom講義で、評価の観点や今年の試験で問われうる質問例や対策のポイントを解説していきます。
①「最終面接対策」 7/30(日)10:00～11:30
②「面接個票作成」 7/30(日)13:00～14:00 ※添削1回つき
③「模擬授業対策」 7/29(土)14:00～15:30
④「場面指導対策」 7/29(土)16:00～17:30
⑤「専門小学校全科対策（算数・理科）」7/29(土)10:00～13:15
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