2024年度受験の方のための「公務員職種紹介」

国家一般職

各省庁の地方出先機関の幹部候補生として採用。一次合格発表後すぐに行われる「官庁業務合同説明会」に参加し、官庁訪問の予約を取り、二次試験受験と並行して「官庁訪問」を行い、希望官庁にアプローチ。最終合格発表後、各省庁の採用面接を経て内定という流れが独特な試験です。

《本省庁と青森県内の主な出先機関例》・総務省（青森行政評価事務所）・農林水産省（東北森林管理局、東北農政局）
厚生労働省（青森労働局）・国土交通省（東北運輸局、東北地方整備局）・法務省（青森地方法務局・青森地方検察庁）など

国税専門官

国税局や税務署において申告、納税が適正に行われたか調査したり（国税調査官）、滞納された税金を徴収したり（国税徴収官）、不正を告発したり（国税査察官）する職員。採用後、税務大学校での研修があり、採用後の専門知識習得が大変ではあるが、他の公務員に比べて給料が高いというメリットもあります。

労働基準監督官A

厚生労働本省または全国各地の労働局、労働基準監督署に勤務し、日本の労働基準関係法令に基づいて、あらゆる種類の事業場に立ち入り、労働基準法や労働安全衛生法等を遵守させるとともに、労働条件の向上を図っていくことを任務とします（Aは法文系、Bは理工系）。

裁判所職員一般職

裁判所で事務などを担当する職員のこと。裁判所事務官を経て、裁判所書記官や簡易裁判所判事などを目指すこともできます。

法務省専門職員（人間科学）

少年院や少年鑑別所の先生のような仕事。非行を犯した少年に対し、生活指導、職業指導、教科教育、保健・体育及び特別活動などを通して教育を行う。後述の刑務官が成人中心であるのに対し、法務教官は少年院などの矯正施設で未成年者の矯正教育を行います。

財務専門官

財務局において、主として国の予算や決算、国有財産の管理や処分に関する業務内容。その他、金融庁からの業務委任を受けて、金融機関等の検査や監督に関する業務も行います。

自衛官一般幹部候補生

採用後、所定期間の教育を受けた後、陸・海・空各自衛隊の高級幹部となることを期待されます。

国立大学法人等職員

法人職員として、大学等の事務局又は学部等の事務部での総務・人事・財務・学生支援・国際交流・研究支援等の業務を行います。

都道府県職員

本格的な地方分権の時代を迎え、国の政策を各地域の実情に合わせて市町村が実現する際のリーダーシップを取るのが都道府県庁の役割。市町村の範囲を超える広域業務(総合開発計画、基幹道路・河川の整備など)や地域的な統一業務(義務教育、社会福祉事務、警察の運営)を担う。市町村を包括し助言・指導・調整などの役割を果たしていきます。

市町村職員

転勤がほとんどなく、愛着のある地域に貢献できることから、第1志望とする人が増えてきています。市町村職員の仕事内容は、地域住民のためにできること、しなければならないこと全てに及びます。いずれの自治体でも住民と直接接する機会が多く、やりがいを実感できる仕事です。地域住民の生活向上を常に第一に考える市町村職員の役割は、地方分権時代を迎え、今後ますます重要になっていくでしょう。

警察官

地域住民が安心して暮らせる社会を実現するために、日々活躍している警察官。その高い使命感・正義感と採用数の多さから、ここ数年確実に人気が上昇しています。犯罪の種類別に部署が分かれ、他にも専門性の高い部署、事務系、技術系などの部署も多数整備され、その職務範囲は多岐に渡っています。

消防官

災害から市民の生命・身体及び財産を守るため、消火活動・救助活動・救急活動などを行うほか、火災予防のため住宅・事業所に対する防火指導などの職務に従事します。都市構造や生活様式の急速な変化に伴い・災害の様態も複雑化・多様化の傾向を強める一方で、高齢社会の到来などによる救急需要も増加の一途をたどっており、以前にも増して、より専門的で高度な活動が消防官には求められています。

入国警備官

※大卒者でも受験可能な高卒程度試験

全国の地方入国管理局・同支局・同出張所、各入国者収容所入国管理センターにおいて、①不法入国者や不法残留者などの違反事件の調査、②収容令書又は退去強制令書を発布された外国人の摘発・違反調査、収容、護送、送還③入国者収容所入国管理センターなどにおける被収容者の処遇、施設の警備などの業務に従事します。

刑務官
※大卒者でも受験可能な高卒程度試験

刑務官は、各地の刑務所、少年刑務所又は拘置所に勤務し、刑務官Aは男子、刑務官Bは女子の被収容者に対し、日常生活の指導、職業訓練指導、集会やクラブ活動の指導、悩みごとに対する助言指導などを行うとともに、施設の保安警備の任務に当たります。

海上保安学校学生

(船舶運航システム)
※大卒でも受験可能な高卒試験

舞鶴市の海上保安学校にて、船舶運行システム航空、情報システム、海洋科学の課程に分かれて、情報システムは2年間、それ以外は1年間の教育を受けた後、それぞれの教育課程ごとに配属され海上保安業務につきます。

皇宮護衛官

(大卒程度)

皇宮警察学校を卒業すると、皇居・御所の護衛署に配属となり、警備に従事します。併せて一定期間儀仗隊に入隊し、皇居正門・宮殿の儀仗勤務にも従事します。また、国賓が宮殿で天皇皇后両陛下とお会いの際、その他特別な皇室行事の際には、奉送迎の儀仗を行います。さらには、能力により騎馬での護衛や天皇皇后両陛下が地方にお出かけの際の護衛にあたります。

自衛官曹候補生
※大卒でも受験可能な高卒試験

所定の教育終了後、陸・海・空各自衛隊の正規隊員として勤務。幹部候補生部内選抜試験で幹部に昇任することもできます。