東京アカデミー池袋校
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こんにちは、東京アカデミー池袋校 教採担当の曽我部です。
先日、今年の東京都教員採用試験の応募状況が公表されていましたね。
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応募者数は12年ぶりに増加しましたが、採用見込者数を昨年より610人増やした影響で、応募倍率は3倍を下回りました。
応募倍率が下がるのはさみしい気もしますが、受験者にとってチャンスであることは間違いありません。「今年絶対に合格する!」という強い気持ちで臨みましょう。
では、今回のテーマに入っていきます。
昨年1月、子どもたちの学びについて目指すべき方向性が示されました(「令和の日本型学校教育」の構築を目指して(答申、令和3年1月26日)。
これに対応し、今後、教師をどのように養成すべきかなどの方向性を示したのが、今回のテーマである「『令和の日本型学校教育』を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について」(答申、令和4年12月19日)です。
⇒答申をご覧になりたい方はコチラ
答申では、以下の3つの改革の方向性を挙げています。
(1)「新たな教師の学びの姿」の実現
ここでは、「新たな教師の学びの姿」として、
・変化を前向きに受け止め、探究心を持ちつつ自律的に学ぶという「主体的な姿勢」
・求められる知識技能が変わっていくことを意識した「継続的な学び」
・新たな領域の専門性を身に付けるなど強みを伸ばすための、一人一人の教師の個性に即した「個別最適な学び」
・他者との対話や振り返りの機会を確保した「協働的な学び」
の4つが示されています。
子どもたちに適用される学びの在り方が、教師の側にも求められるのは、当然と言えるでしょう。
(2)多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成
学校を取り巻くあらゆる課題に対応するためには、教師一人一人の専門性を高めるとともに、学校組織が多様な専門性や背景を持つ人材との関わりを常に持ち続け、そうした人材を積極的に取り込んでいくことが重要としています。
「多様性」はこれからの社会のキーワードでもあります。また、教師がより高度な専門職であることが求められるとともに、総務・財務等に通じる事務職員、様々な専門分野を持つ教師以外の人材(外部スタッフ含む)との連携も求められていきますね。
(3)教職志望者の多様化や、教師のライフサイクルの変化を踏まえた育成と、安定的な確保
まず、多様な教職志望者へ対応するため、教職課程の柔軟性を高めることが必要としています。
例えば、教職を目指す学生の中には、キャリア形成の一環として留学や教職以外の資格の取得等を志向する方もいますが、現在の教職課程はこうした多様な学生像に対応できていないなどの問題点を指摘しています。
次に、産休・育休取得者の増加、定年延長など、教師のライフサイクルの変化も見越し、採用や配置等における工夫が必要としています。
教員養成のあり方も大事ですが、ここではやはり教師の働き方改革に成否はかかっていると思います。
以上のような方向性で改革が進み、教師が働きやすい環境等を整えることで、より理想的な教師や教職員集団が生まれ、子どもたちの良い学びと成長に繋がれば良いですね。
池袋校では、以下の講座を実施予定です。
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