東京アカデミー金沢校
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受験生の皆さん、こんにちは😊
看護師国家試験対策講師の山越菜美です。
昨日は大気の不安定な状態が続き、全国的に激しい雷雨となりましたね。私の住む金沢でも大雨が降りました~☔
これから天気の急変にも注意していきたいですね。
先日6月24日に通学部の4回目の授業がありました。受講生の皆さんも、だいぶ雰囲気にも慣れてきたようで、受講生同士で話をする姿も見られるようになってきました。
講義中はこんな感じです。
皆さん、集中していらっしゃいます!
講義終了後、受講生から「看護師国家試験高正答率過去問題集 でた問70%を解いているのですが、この問題をいつも間違えてしまいます💦」と、質問がありました。
👇その問題がコチラです。
第110回午前問題15 喀血の特徴はどれか
皆さん、いかがですか❓
解答は2番です。
ここでまず明らかにしておきたいのは、喀血と吐血の違いです。
喀血:気管や肺など呼吸器系からの出血が、咳と共に口から吐き出されること。
吐血:胃・食道など上部消化管からの出血が、口から吐き出されること。
喀血と吐血は、「血液が口から吐き出される」という点は共通していますが、出血の部位やその他、違いがいくつかありますので、整理しておきましょう。
喀血と吐血の違いをしっかり理解して頂いたところで、問題に戻りましょう。
1つ1つの選択肢を見ていきます。
→×表にもありますが、吐血の場合胃液(塩酸が含まれる)があるため酸性になります。
一方、喀血の場合はアルカリ性になります。このアルカリ性を呈する理由を答えられない受験生が毎年多いです💦
私たちの血液のPHは7.35~7.45の範囲に保たれています。PH7が中性なので、それより数字が小さくなれば酸性に傾いていき、逆に7より数字が大きくなればアルカリ性に傾いていきます。血液PH7.35~7.45は7より若干大きい数字なので、アルカリ性である、ということなのですね💡
→〇喀血は、呼吸器からの出血が咳と共に空気を多く含みながら排泄される為に泡沫状となりますね。
→×表にあるように、胃の内容物が混入すると食物残渣が含まれることがあります。これは吐血の特徴ですね。
→×血液中のヘモグロビンと胃酸が混ざると、褐色となり、コーヒー残渣様となることがあります。つまりこれも吐血の特徴ですね。
質問された受講生は、「吐血と喀血の違いがよくわかりました~!」と言われていましたが、皆さんはいかがでしょうか?
過去問の勉強をする際には、正答だけを確認するのではなく、他の選択肢がなぜ違うのかを根拠を持って解答できることが重要です。
聞き方を変えた、似たような問題にもしっかり対応できるように、準備しておきましょう!