東京アカデミー静岡校
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今日は2023年7月3日です。
昨日は1次試験面接おつかれさまでした。
教養試験解答速報③を公開します。
教養試験の教職教養部分の大問5から大問7を公開しますので、お時間があればご覧になってみてください。
大問5
「第3次学校安全の推進に関する計画(令和4年3月25日 文部科学省)」より、地域の災害リスクを踏まえた実践的な防災教育の充実についての空欄補充
※令和4年3月25日に文部科学省から出され閣議決定もされた内容です。ほぼ1年前のことであり、最新教育時事からの出題と言えます。
【出題部分 3.学校における安全に関する教育の充実】
新学習指導要領において「社会に開かれた教育課程」の実現を図る23こととされる中、防災教育についても、地域の防災リーダーなどの資格者やボランティアなど の人材、公民館における防災講座なども【㉙教育資源】として活用することが重要である。 消防署と学校の連携のみならず、地域に密着して「【㉚共助】」の役割を担っている消防 団、自主防災組織、自治会やまちづくり組織等の地域コミュニティの活動と、学校 における防災教育を関連付けることや、防災・減災に専門性を持つ大学・NPO 等 が学校における避難訓練をはじめとする防災教育に参画するなど、地域の実情に応じた防災教育を進めることも重要である。 また、避難訓練については、例えば、大地震の発生を想定した訓練では、余震等 を伴うことを訓練で再現しているか、高確率で停電が発生することを想定して校内 放送を使用しない訓練を行っているか、悪天候時や揺れの渦中など校庭に集合する ことが合理的ではない場合を想定して訓練を行っているかなど、学校現場における訓練が【㉛現実的】なものとなっていないことが指摘されている。災害の発生が学校の教 育活動中ではない場合も想定し、児童生徒等が様々な場所にいる場合にも自らの判 断で安全に対処できる力を身に付けられるようにするため、児童生徒等が安全教育で身に付けた力を発揮し行動する場として避難訓練を位置付け、訓練を通して児童 生徒等が【㉜自らの行動】を振り返り課題を見付け改善を図る課題解決の学習の流れとなるよう意図的計画的に実施し、より実効性のある訓練になるよう見直しを図る必要がある。
選択肢
ア.周囲の状況 イ. 現実的 ウ. 教育資源 エ. 身近 オ. 共助
カ. 自らの行動 キ.教材 ク.自助
Ans. ㉙ウ ㉚オ ㉛イ ㉜カ
大問6
「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)(令和3年1月26日 中央教育審議会)では、遠隔・オンライン教育を含むICTを活用した学びについて次のように述べられている。文中(㉝)~(㊲)に入る語句を選びいれる、問題。
※静岡県静岡市浜松市では3年連続の出題です。今までは総論部分からの出題でしたが今年は各論部分からの出題となりました。とはいえ、やはりICT関連からの出題です。
【出題部分 6.遠隔・オンライン教育を含む ICT を活用した学びの在り方について】
○ 学校教育におけるICT の活用に当たっては,新学習指導要領の趣旨を踏まえ,各教科 等において育成するべき資質・能力等を把握し,心身に及ぼす影響にも留意しつつ,まずは ICTを日常的に活用できる環境を整え,児童生徒が「【㉝文房具】」として活用できるようにし,「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善に生かしていくことが重要である。
○ なお,ICT の活用に当たっては,【㉞教育効果】を考えながら活用することが重要であり, ICT を活用すること自体が【㉟目的化】しないようにするとともに,例えば旧来型の学習観に基づく【㊱機械的なドリル学習】等に偏ったICTの活用に陥らないように注意する必要がある。また,【㊲空間や時間】を共有することで得られるものが失われる危険もあるため,その活用方法については,教師と児童生徒との具体的関係の中でしっかりと見極めることが必要である。
選択肢
ア.文房具 イ.データ ウ.操作スキルの向上 エ.問題解決的な学習 オ.空間や時間
カ.教具 キ.目的化 ク.形式化 ケ.機械的なドリル学習 コ.教育効果
Ans:㉝ア ㉞コ ㉟キ ㊱ケ ㊲オ
大問7
「障害のある子供の教育支援の手引き~子供たち一人一人の教育的ニーズを踏まえた学びの充実に、向けて~(令和3年6月文部科学省)」では障害のある子供の教育支援の基本的な考え方について、次のとおり述べられている。文中の(㊳)~(㊶)に入る語句を選択肢の中のア~クで選ぶ問題。
※障害のある子供たちへの教育的支援に関する問題は、普通科教育の中でもはずせない出題分野となってきています。様々な法律や通知、手引き等があるので要注意です。
【出題部分 2.早期からの一貫した教育支援 (2)一貫した教育支援の重要性】
障害のある子供が,地域社会の一員として,生涯にわたって様々な人々と関わり,主体的に社会参加しながら心豊かに生きていくことができるようにするためには,教育,医療,福祉,保健,労働等の各分野が一体となって,社会全体として,その子供の自立を生涯にわたって教育支援していく体制を整備することが必要である。
このため早期から始まっている【㊳教育相談】・支援を就学期に円滑に引き継ぎ,障害 のある子供一人一人の精神的及び身体的な能力等をその可能な最大限度まで発達させ,学校卒業後の地域社会に主体的に参加できるよう移行支援を充実させるなど,【㊴一貫した教育支援】が強く求められる。
障害のある子供一人一人の教育的ニーズを把握・整理し適切な指導及び必要な支 援を図る特別支援教育の理念を実現させていくためには,早期からの【㊳教育相談】・支援, 就学相談・支援,就学後の継続的な教育支援の全体を「【㊴一貫した教育支援】」と捉え直し,【㊵個別の教育支援計画】の作成・活用等の推進を通じて,子供一人一人の教育的ニー ズに応じた教育支援の充実を図ることが,今後の特別支援教育の更なる推進に向けた基本的な考え方として重要である。
【㊵個別の教育支援計画】の作成・活用等により,障害のある子供一人一人について,
・ 教育的ニーズの整理,
・支援の目標や【㊶教育上の合理的配慮】を含む必要な支援の内容 の検討,
・関係者間の情報共有の促進と共通認識の醸成,
・家庭や医療,福祉,保健, 労働等の関係機関との連携強化,
・教育的ニーズと必要な支援の内容の定期的な見 直し等による継続的な支援,
などの効果が期待でき,その取組を強力に推進していく ことは,特別支援教育の理念の実現につながるものである。
選択肢
ア.基礎的環境整備 イ.一貫した教育支援 ウ.切れ目ない支援
エ.個別の教育支援計画 オ.特別な指導 カ.教育上の合理的配慮
キ.個別の指導計画 ク.教育相談
Ans:㊳ク ㊴イ ㊵エ ㊶カ
問題5~9は全て最新教育時事からの出題でした。今日は問題7までの公開ですが、明日はいよいよ生徒指導提要の出題部分を公開いたします。
東京アカデミー静岡校では、2023年も集団討議(面接)の練習会と個人面接の練習会を開催いたします。
お申込みはまもなく開始です。下の2次元コードから説明ページへ移動できます。(リンクも貼ってあります)