東京アカデミー静岡校
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今日は2023年7月4日です。
今回の解答出しは思いの他時間がかかってしまい申し訳ありませんでした。
本日アップする大問8・大問9は2問とも「生徒指導提要(令和4年12月文部科学省)」からの出題でした。
生徒指導提要(令和版)からの出題は必ず出ると予想していましたが、まさか2問も出るとは思っていませんでした。
大問8
「生徒指導提要(令和4年12月 文部科学省)」について(1)~(3)に答える問題
(1)生徒指導の定義と目的について、(A)(B)に入る語句の組み合わせとして正しいものを選ぶ問題。
生徒指導の定義
生徒指導とは、児童生徒が、社会の中で自分らしく生きることができる存在へと、 自発的・主体的に成長や発達する過程を支える教育活動のことである。なお、生 徒指導上の課題に対応するために、必要に応じて指導や(A:援助)を行う。
生徒指導の目的
生徒指導は、児童生徒一人一人の個性の発見と(B:よさや可能性)の伸長と社会的資質・ 能力の発達を支えると同時に、自己の幸福追求と社会に受け入れられる自己実現 を支えることを目的とする。
ア.A助言 B向上心や可能性 イ. A助言 Bよさや自主性
ウ.A補助 B向上心や自主性 エ. A援助 Bよさや可能性
Ans: エ. A援助 Bよさや可能性
(2)生徒指導の重層的支援構造を示した図の(㊸)~(㊺)に入る語句を選ぶ問題。
参考: 20230220-mxt_jidou01-000024699-201-1.pdf
P19の図を参照してください。
Ans: ㊸ ウ ㊹ オ ㊺ ア
(3)チーム学校を実現するための視点が書かれた次の文のうち、誤っているものを一つ選んで記号で答える問題。
【出題部分:3.1.2 チーム学校として機能する学校組織】
※出題部分の記述を一部改変して、(3)の問題の選択肢を作成しています。
・以下がその選択肢となります。
中央教育審議会答申「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について」(平成
27 年12 月)において、チーム学校とは、「校長のリーダーシップの下、カリキュラム、
日々の教育活動、学校の資源が一体的にマネジメントされ、教職員や学校内の多様な人材
が、それぞれの専門性を生かして能力を発揮し、子供たちに必要な資質・能力を確実に身
に付けさせることができる学校」と定義されています。そのような「チーム学校」を実現
するためには、次の四つの視点が必要になります。
ア:第一に、「心理や福祉等の専門スタッフを学校の教育活動の中に位置付け」、教員と専門スタッフとの連携・協働の体制を充実させる。
イ:第二に、「副校長の配置や、教頭の複数配置、事務長の配置など、校長の権限を適切に分担する体制や校長の判断を補佐する体制の整備によって、管理職もチームとして取り組む」
ウ:第三に、「教員が持てる力を発揮できるように、校務分掌や校内委員会の持ち方、業務の内容や進め方の見直し、教職員のメンタルヘルス対策等に取り組む」
以上の三つの視点に加え、「チーム学校」が機能するための
エ:第四の視点として、教職員間に「同僚性」(→ 1.4.1 教職員集団の同僚性「教職員が絶えず自らの生徒指導実践を振り返り、教職員同士で相互に意見を交わし、学び合うことのできる同僚関係が不可欠です。」)
オ:情報の収集と伝達を円滑に進めるためのネットワークを学校の内外につくるには、管理職を頂点としたトップダウンのピラミッド型組織をつくることが求められている。
出典部分には書かれているのは1~4(ア~エ)の視点であり、オは記載されていない。またオの内容はイやエの内容とも矛盾する。
Ans: オ
大問9
生徒指導提要(令和4年12月文部科学省)ではいじめ防止につながる発達指示的生徒指導について、次のとおり述べられている。文中の(㊼)~(㊿)に入る語句を以下のア~クから選ぶ問題。
【出題部分:4.3.1 いじめ防止につながる発達支持的生徒指導】
児童生徒が、「(㊼:自分)の大切さとともに(㊽:他の人)の大切さを認めること」ができる人権(㊾:感覚)を
身に付けるように働きかけるためには、教職員が、一人一人の児童生徒が大切にされることを目指す人権教育と
生徒指導は密接な関係にあり、いじめ防止につながる相乗的な効果を持つものであることを意識することが必要です。
また、市民性を育む教育を行うことも重要です。いじめ防止につながるという視点からは、発達段階に応じた法教育を
通じて、「誰もが法によって守られている」、「法を守ることによって社会の安全が保たれる」という意識を高めると
ともに、学校に市民社会のルールを持ち込むことも必要です。その際、児童生徒のみならず、教職員も保護者も、学校
に関係する地域の人々も、市民社会のルールを尊重することが求められます。児童生徒が「多様性を認め、
人権(㊿:侵害)をしない人」へと育つためには、学校や学級が、人権が尊重され、安心して過ごせる場となること
が必要です。こうした学校・学級の雰囲気を経験することによって、児童生徒の人権(㊾:感覚)や共生(㊾:感覚)は
養われます。
選択肢
ア.自分 イ.侵害 ウ.社会 エ.他の人 オ.人間
カ.相手 キ.感覚 ク.差別
Ans: ㊼:カ ㊽:エ ㊾:キ ㊿:イ
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