東京アカデミー横浜校
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皆様、こんにちは。公務員試験の予備校=東京アカデミー公務員試験対策担当です。
本日は職種紹介ということで、「気象大学校」に的を絞ってご紹介したいと思います。
まずそもそも「気象」という言葉は必ず1日1回、天気予報や気象情報という形で耳にされるかと思います。
いまや「気象情報」は日常生活にとどまらず、あらゆる分野で利活用されている、なくてはならないものです。
その「気象」に関する情報の収集・分析を担当しているのが、「気象庁」になりますが、気象大学校はその気象庁の「幹部候補生を養成するための機関」として存在しています。
気象大学校では気象に関する専門的知識、技術などについて4年間の教育を受けたのち、気象庁本庁(東京・神谷町)や全国各地の気象台などに配属され、観測、調査、予報及び研究などの気象業務に従事します。
気象庁の“使命”として気象庁HP(https://www.jma.go.jp/jma/kishou/intro/gyomu/index1.html)にはこのように記されています。
「気象業務の健全な発達を図ることにより、災害の予防、交通の安全の確保、産業の興隆等公共の福祉の増進に寄与するとともに、気象業務に関する国際協力を行う。」
非常に堅苦しい言葉が続いておりますが、天気はもちろんのこと、地震、火山の観測、果ては地球環境観測や研究も仕事の一部になります。
そのため、観測データの収集、分析においては高度な知識・技能が求められます。
よって、気象大学校に入るための試験自体も難易度が他の公務員試験と比較しても高いことがうかがえます。次の章でその点もお話していきます。
●受験資格(2023年実施試験の場合)
1 2023(令和5)年4月1日において高等学校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して2年を経過していない者及び2024(令和6)年3月までに当該過程を卒業する見込みの者
2 高等専門学校の第3学年の課程を修了した者であって、2023(令和5)年4月1日において、当該課程を修了した日の翌日から起算して2年を経過していないもの及び2024(令和6)年3月までに当該課程を修了する見込みの者
3 高等学校卒業認定試験に合格した者であって、2023(令和5)年4月1日において当該試験に合
格した日の翌日から起算して2年を経過していないもの等人事院が1に掲げる者と同等の資格があ
ると認める者
となっておりますので、主に高校生の方や高校を卒業されてから2年以内の方が対象となります。
●試験内容
<1次試験> 実施日(2023年度の場合)10月28日、29日
実施内容
・基礎能力試験
・学科試験(多肢選択式)
・学科試験(記述式)
・作文試験
→基礎能力試験については、通常の国家一般職(高卒者区分)と同様に教養試験が課されています。ここはそれほど難易度が高いとは言えない試験になるかと存じます。一方、筆記試験で重要性が高いのが「学科試験」です。学科試験では数学Ⅰ・Ⅱ・A・B、物理基礎・物理、コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱの各分野についての選択問題と記述解答問題がございます。
問題内容については、一部例ですが、人事院の国家公務員採用試験NAVIでも掲載されています。ご受験を考えている方はお早めに目を通された方が良いかと存じます。また受験先の一つとして気象大学校をお考えの方も一度目にされても良いかと存じます。
問題のレベルが比較的高く、有名な国立大学の理系入試の数学・物理・英語レベルに相当するかと思います。英語では、地学の気象や天文に関する文章問題が出たりもしていますので、この学科試験部分はかなりの能力が問われます。これこそ気象大学校が求める学力であると存じます。
<2次試験> 実施日(2023年度の場合)12月15日
実施内容
・人物試験
・身体検査
人物試験については面接試験と思っていただいてよいかと思います。なお、気象大学校HPや気象大学校の紹介パンフレットを拝見しますと、入校すると全寮制の生活になるとのこと、専門的知識を身に付けながら研究を進めていきますので、「社会性」や「コミュニケーション力」、「積極性」といったものが求められるかと思います。
特に受験年齢や対象を踏まえますと、高校生がメインになるかと思います。
高校3年間で培ってきたこうした力などが面接の場で発揮できるように準備しておくことも肝要でしょう。
以上が簡易ながら「気象大学校」の職種や試験概要についてのお話でした。東京アカデミーの公務員試験対策講座では高卒程度の方向けに11月以降順次ガイダンス・入門講座などが開講となります。少しでも公務員にご興味・ご関心のある高校生の方や保護者様、ぜひお気軽にご参加ください。詳しくはコチラ。