東京アカデミー鹿児島校
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皆さんこんにちは。東京アカデミー鹿児島校です。
今回は前回に引き続き状況設定問題についてお話しようと思います。
状況設定問題については、前回お話しましたが、総合的判断を必要とする問題であることはお分かりいただけたかと思います。
前回紹介できなかった第112回試験で出題された問題を紹介していきます。
※取り上げた本試験問題は、実際に本試験で出題された問題とは、英語表記がないなど若干相違があります。
第112回試験で出題された問題からこちらの問題をご紹介します。
午後100~102
次の文を読み100~102の問いに答えよ。
A君(5歳)は父親(40歳)、母親(38歳)と兄(10歳)の4人家族である。A君は生後6か月のときに白血病と診断され化学療法で寛解し、退院後は幼稚園に登園していた。4歳になって再発し、兄を骨髄ドナーとした造血幹細胞移植を受けた。
午後100 A君が利用できる制度はどれか。
1.自立支援医療
2.指定難病の医療費助成
3.未熟児養育医療の給付
4.小児慢性特定疾病医療費助成
正答 4(正答率89.0%)
午後101 A君の造血幹細胞移植は無事に終了したが、終了後6か月で2度目の再発をし、化学療法が行われたが寛解しなかった。医師から両親にA君が終末期にあること、余命2か月程度であることが伝えられた。両親は「2 度目の再発と聞いて覚悟をしていた。延命するための治療はしなくてよいと考えています。在宅療養に切り替えてAと家で過ごしたいが、できることと、できないことを教えてほしいです」と話した。
両親への看護師の返答で適切なのはどれか。2つ選べ。
1.「遊園地には行けません」
2.「幼稚園に登園できます」
3.「食べ物の制限はありません」
4.「痛みが出た場合、自宅では痛みを和らげる治療はできません」
5.「感染対策のため、お兄ちゃんとの接触をできるだけ制限してください」
正答 2、3(正答率76.1%)
午後102 数日後、両親から「Aが亡くなることをAの兄にどのように説明したらよいでしょうか。私たちでは、うまく説明できません」と相談があった。
看護師の両親への対応で適切なのはどれか。
1.「お兄ちゃんが病状を尋ねてくるのを待ちましょう」
2.「頑張っているA君のために、お兄ちゃんには治ると説明しましょう」
3.「看護師も同席してお兄ちゃんに説明する機会を設けることができます」
4.「ドナーになったお兄ちゃんががっかりするので説明しないでおきましょう」
正答 3(正答率99.2%)
午後100の問題は新出題基準からの出題でした。
正答番号である4番の小児慢性特定疾病医療費助成制度がそれにあたります。
次回は、第111回試験で出題された二連問・単問の問題を紹介していきます。
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