東京アカデミー秋田校
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大卒公務員試験を目指されている皆さん、こんにちは。東京アカデミー東北の伊藤です。
教養試験(基礎能力試験)の中でも、苦手な方が多いのが「数的推理」です。小学校の算数、中学校の数学の基本知識を土台とした問題です。
「数学が苦手」という方は多いですが、その苦手意識が、「数的推理」=「難しい」「できない」と、最初から脳が拒否している方も少なくありません。
しかし、狙いを定めて、頻出パターンの問題を繰り返せば、逆に「得点源」にできる分野です。膨大な量を暗記しないといけない科目ではないので、「どこがよく出る」「どう解くのか」です。
そして、どうしても公式や定理、解き方が理解できない(覚えられない)場合は、無理に「式」を作って解こうとしなくても、解ける方法がある問題も少なくありません。
公務員試験の特徴は、選択肢5つの中に、必ず一つだけ正解がある。「五肢択一式である」ことを最大限活用する方法です。
1)「どこがよく出る」これをまずは見ていきましょう。
県庁や市役所、警察官、国家公務員など受験先により問題は異なりますが、もっとも参考にすべきは「国家一般職(大卒程度)」の教養試験(基礎能力試験)」です。ここで出題された問題は、他の試験でも流用される(参考にされる)ことが多くあります。
この5年間(2019~2023年度)の国家一般職「数的推理」の出題分野は以下の通りです。一度の試験で数的推理は5問なので、5年間で25問です。
1)最もたくさん出題された分野は
「方程式・不等式」6問 「数と式の計算」6問
2)次によく出題された分野は
「場合の数・確率」5問
この3分野が頻出分野です。25問中の17問、約7割がこの3分野です。
もし、私が、受験生であれば、「方程式・不等式」と「数と式の計算」の2分野のみに絞って、まずは問題を解いて!!解き方をマスター(覚え込む)します。
そして、数カ月後、「場合の数・確率」をやり始める。これだけでも、数的推理は7割取れる計算になります。
2)「どう解くのか」次は、どうやって解くかです。どんな方法でも答えが分かればOKです。
例えば、「方程式と不等式」であれば、「不定方程式」・・・これが実によく出題されます。「方程式を作って解く」感覚でいうと「分からない数が3つあるのに、式は2つしかできない」という問題です。
分からない数が、xとyで、式が2つできれば、連立方程式で解けます。でもそうではないのが「不定方程式」です。数学が得意な人であれば、ラクラク解けると思います。
でも、数学が苦手な人は、文字が3つで式が2つであれば、もうそれだけで解けない・・・となりますね。
実際、今年2023年に実施された国家公務員の問題に、次の不定方程式の問題が出ていました。
式を立てるとすれば、20円切手をx枚、50円切手をy枚、120円切手をz枚とすると、
20x+50y+120z=1960 x+y+z=20 これを解けば良いですが、文字3つ、式2つ・・解けない・・・ここで苦手な方は無駄に時間を費やしてしまいます。
ならば、いっそ式はやめて、選択肢を順番に当てはめて、矛盾しないものを見つける・・・これでも十分に解けます。
一度、考えてみてください。ちなみに、正解は「4」です。
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