東京アカデミー神戸校
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こんにちは、教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー神戸校の教員採用担当です。
高等学校教育の在り方を話し合う中央教育審議会のワーキンググループは、
2023.8.24に実施された会議で中間まとめ案として、
「不登校特例校」の指定をうけなくても遠隔授業や通信制の教育で単位が取得できるように国に必要な制度改正を求める対応策を示しました。
詳細はコチラ→2023.8.24「高等学校教育の在り方ワーキンググループ(第9回)配布資料」
不登校対策について、これまでのブログでも取り上げてきたものなどを中心に簡単にまとめますと、
2023.12.6の生徒指導提要改訂版の中では、
「発達支援的生徒指導」
(1)魅力ある学校づくり・学級づくり
(2)学習状況等に応じた指導と配慮
を学校が実践していくとよい具体的な内容として示しています。
生徒指導提要改訂版(第10章不登校10.3 不登校に関する生徒指導の重層的支援構造より)
また、令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果(2022<令和3>10.27)において、
小中学校の不登校児童生徒数が24万4940人と過去最多となっていることを受け、
不登校に対処する新たなガイドラインを今年度内に取りまとめ、学校現場に示す考えが明らかにされ、
<2023.02.01のブログ「不登校に対処する新ガイドラインを年度内に発表予定」参照>
2023.3.8の「次期教育振興基本計画について(答申)中央教育審議会」には、
今後5年間の教育政策の目標と基本施策として、
「目標7 多様な教育ニーズへの対応と社会的包摂」
基本施策:『不登校児童生徒への支援の推進』
・登校特例校を全都道府県・政令指定都市に設置し、将来的には全国で300校の設置を目指す
・オンラインやICT等を活用した不登校児童生徒に対する支援体制の整備を推進する
・関係機関と連携しつつ社会的自立のための支援を充実させる
ことなどが盛り込まれました。
そして、2023.3.31の「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」(COCOLOプラン)において
・不登校の児童生徒全ての学びの場を確保し、学びたいと思った時に学べる環境を整える
・心の小さなSOSを見逃さず、「チーム学校」で支援する
・学校の風土の「見える化」を通して、学校を「みんなが安心して学べる」場所に
を主な取り組みとしてあげています。<2023.06.03のブログ「COCOLOプラン これからの不登校対策」参照>
(追記)
文部科学省が、空き教室を活用して学校内で不登校の児童生徒をサポートする「校内教育支援センター」を拡充するために、
新たに設置する自治体に必要経費を補助することを決定したとの報道がありました。
参考資料:不登校特例校の設置促進及び教育活動の充実(PDF)
「校内フリースクール」とも呼ばれ、学校には行けるけれど自分のクラスには入れない時や、少し気持ちを落ち着かせてリラックスしたい時に利用できる、学校内の空き教室等を活用した場所を確保することを目的として、児童生徒のペースに合わせて相談に乗ったり、学習のサポートをしたりすることが期待されています。
不登校特例校や郊外の教育支援センターなどでは、遠方に住むため通うのが難しい児童生徒や、新設するには予算面のハードルが高いため、
もともと通学していた学校にこうした「校内フリースクール」があれば、負担が少なくなるのではといったことが狙いです。
ただ指導者の確保が課題としてあるため、文部科学省は3,600校分の設置の補助金に加え、学習指導員を確保するための補助金も拡充して支援する予定としています。
また各自治体も、
・2023.07.14のブログ『神戸市「不登校支援の充実に向けた基本方針の策定について」』
などを進めていますのでこちらもぜひ見ておきましょう。
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