東京アカデミー大阪校
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こんにちは、大阪校管理栄養士国家試験対策担当です(^^♪
基礎栄養学では、「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」で学習した
アミノ酸・たんぱく質、炭水化物(糖質・食物繊維)、脂質の消化・吸収・代謝、水の代謝について出題されます。
アミノ酸・たんぱく質、炭水化物、脂質の代謝では、代謝経路の細かいを部分を問う問題ではなく、
臓器別の代謝、食後・食間期(絶食時)の代謝や各種代謝とビタミンとの関係性を問う問題が出題される傾向にあります。
一方で、栄養素の消化・吸収については、詳細な知識が求められています。
消化・吸収★第37回-69
栄養素の吸収・移送の仕組みに関する組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
1 .栄養素:グルコース 微絨毛膜での吸収方式:促進拡散 主な移送経路:リンパ管
2 .栄養素:長鎖脂肪酸 微絨毛膜での吸収方式:促進拡散 主な移送経路:門脈
3 .栄養素:コレステロール 微絨毛膜での吸収方式:単純拡散 主な移送経路:門脈
4 .栄養素:アミノ酸 微絨毛膜での吸収方式:能動輸送 主な移送経路:門脈
5 .栄養素:ビタミンB12 微絨毛膜での吸収方式:能動輸送 主な移送経路:リンパ管
正答:4
代謝★第37回-74
絶食時の脂質代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
1 .血中のキロミクロンが増加する。
2 .脂肪組織では、ホルモン感受性リパーゼ活性が低下する。
3 .血中の遊離脂肪酸が減少する。
4 .筋肉では、エネルギー源としての脂肪酸の利用が抑制される。
5 .血中のケトン体が増加する。
正答:5
ビタミンの機能や過剰症・欠乏症に関する問題は、「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」「基礎栄養学」「応用栄養学」「臨床栄養学」で出題され、問題数も多いので、しっかりと学習すれば得点源となります。
各種ビタミンごとの特徴を整理しておくといいでしょう。
・脂溶性ビタミン;A,D,E,K
・水溶性ビタミン;B1,B2,ナイアシン,B6,B12,葉酸,パントテン酸,ビオチン,C
★第37回-76
水溶性ビタミンと、それが関与する生体内代謝の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
1 .ビタミンB1 ―――― アミノ基転移反応
2 .ビタミンB2 ―――― 一炭素単位代謝
3 .ナイアシン ―――― 炭酸固定反応
4 .パントテン酸 ――― 血液凝固因子合成
5 .ビタミンC ―――― コラーゲン合成
正答:5
ビタミンB群は「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」で学習したアミノ酸・たんぱく質、糖質、脂質、核酸の代謝と関連が深いため、これらの代謝経路を復習しながら学習を進めるのがおススメです。