東京アカデミー高松校
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こんにちは、教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー高松校の教員採用試験対策担当の石井です。
東京アカデミー教員採用試験Twitterで掲載されています、【2023年二次試験 こんなことが聞かれました】シリーズですが、2023年夏に特徴のある質問事例が多く集まってきましたので、まとめてみたいと思います。
教員の不祥事といえば、多い順に、1.交通違反・交通事故、2.体罰、3.性犯罪・性暴力等(令和3年度 文部科学省調べ)となっています。ですので、不祥事が起こる原因は?という質問に対しては、『不注意、気の緩み、ストレス』といったイメージを持つとよいです。そして大事なことは、他人事でなく、先述のような原因は誰にでもあること、起こりうることと捉えていることです。ですが、性犯罪・性暴力等について意見を述べるとき、自分に起こりうると捉えることは難しいかもしれません。性犯罪・性暴力等をいった不祥事を起こさない人間であるとアピールしたい方は、『令和元年度公立学校教職員の人事行政状況調査結果等に係る留意事項について(文部科学省 通知)』を引き合いに出し、
といったことを述べるとよいでしょう。
「教員の不祥事」と同様にまずは文部科学省調べのデータ(児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査)を見ると、不登校の主たる要因としては多い順に、1.無気力・不安 、2.生活リズムの乱れ,あそび,非行 、3.いじめを除く友人関係をめぐる問題、4.親子の関わり方、5.学業の不振、といった結果になっています。ここで重要なこと、いじめ問題にも言えることですが、その要因や原因はその一つだけ、という単純なものでなく、いくつもの要因が重なっていることをイメージすることです。例えば、無気力・不安という要因は、全体の約50%を占めています。その要因だけ取り上げた場合、解決策として、楽しい学級・授業づくりで子どもが学校に行きたくなるようにする、といった意見が多く見られるようになります。それは、もちろん大事なことですが、そこで思考停止せず、無気力・不安になる理由は?人間関係の中に先生との関係は?、いじめられていたり、学力不振だから不安なのでは?、などといった子ども目線に立ったデータの見方考え方が大切だと考えます。そうすることで、もっと踏み込んだ、リアリティのある意見づくりができるようになります。一例として、「無気力・不安、学業不振、人間関係」を要因としてイメージすると、「日ごろから他者を思いやることのできる活動を多く取り入れる。授業の中で、課題に気付かせ、一人ではなくみんなで取り組むことで解決することができる教材を準備する」といった意見にたどり着くことができます。
今回は、「教員の不祥事」「不登校対応」についてまとめてみました。どちらも正確なデータをもとに考えること、様々な視点から考えることを念頭においてまとめていますので、ぜひご参照ください。
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2024年夏
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