東京アカデミー鹿児島校
ブログ
みなさん、こんにちは。東京アカデミー鹿児島校です。
7/6と8/10に引き続き状況設定問題についてお話ししていきます。
今夏は第111回試験で出題された一状況二連問・単問の問題を紹介していきます。
※取り上げた本試験問題は、実際に本試験で出題された問題とは、英語表記がないなど若干相違があります。
第111回試験で出題された一状況二連問・単問の問題です。
午後118~119
次の文を読み118、119の問いに答えよ。
A君(男児)は3歳の誕生日を迎えた。生後8か月のときに鶏卵の摂取でアナフィラキシーを起こしたため、かかりつけ医を受診した。それ以降、現在までA君は鶏卵の摂取を禁止するよう説明されている。鶏卵以外の食物は摂取して問題がない。今回、A君は保育所の入所にあたり、かかりつけ医からアレルギー外来のあるB病院を紹介され受診した。3歳児健康診査が今後予定されている。A君は身長95cm(50パーセンタイル)、体重15kg(75パーセンタイル)、自分の名前と年齢を答えることができる。階段を1人で昇ることができるが、スキップはできない。排泄はオムツにしている。
午後118 A君の発育と発達のアセスメントで正しいのはどれか。
1.肥満である。
2.言語発達に遅れがある。
3.排泄の自立に遅れがある。
4.運動発達は年齢相応である。
正答 4(79.9%)
午後119 B病院の医師から母親に、アドレナリン自己注射薬を処方のうえ鶏卵の摂取制限を継続することと、近日中に鶏卵を用いた食物経口負荷試験を計画することが説明された。母親から看護師に「Aの保育所での生活や将来のことが心配です」と訴えがあった。
看護師の母親への説明で適切なのはどれか。
1.「成長とともに卵を食べられるようになる子どもは多いです」
2.「保育所でアレルギー疾患用生活管理指導表を作成します」
3.「保育所でのアドレナリン自己注射薬は保護者が投与します」
4.「給食の際は別室に移動して食べさせましょう」
正答 1(正答率36.7%)
午後120
次の文を読み120の問いに答えよ。
Aちゃん(6か月、女児)は両親と3人暮らし。母親と小児科外来に来院した。母親は「Aは昨日高さ30cmのソファから転落して泣いていました。今朝になっても痛いのか右手を動かさないので受診しました」と看護師に話した。看護師が身体計測のためAちゃんの服を脱がせると、顔面、頭部と体幹に最近できた紫斑と、生じてから時間が経った紫斑が複数あった。さらに、両足に多数の円形の熱傷痕があった。Aちゃんは身長66.5cm(50パーセンタイル)、体重6.0kg(3パーセンタイル未満)であった。母親は看護師に「Aは毎晩夜泣きをするし、夫もAにはイライラさせられています」と話した。看護師は虐待の可能性があると考えて対応することとし、母子分離を図ることとなった。
午後120 このときの看護師の対応で適切なのはどれか。
1.虐待にあたることを伝える。
2.乳児期に起こりやすい事故について説明する。
3.児童相談所に通告することへの母親の同意を得る。
4.プライバシーを保護できる個室で話を聞くと伝える。
5.母親の代わりに父親がA ちゃんに面会できると伝える。
正答 4(正答率90.3%)
一状況二連問・単問の問題が出題されると理解しなければならない状況が増え、時間がその分必要となることがお分かりいただけたかと思います。
また、状況設定問題ですが、年々文章が長くなっています。設定文に記載されている多くのデータから必要なデータを選択と状態のアセスメントをした上で、問題解決のための援助を導くという「自分で考え、実践できる看護師」という国の考えを伺うことができますね。
模擬試験では、マークシートへの記入時間や見直しの時間を含めた時間配分を考えて練習をするようにしてくださいね。
詳細はコチラ→通年講座(鹿児島校教室)
受講料がお得になる紹介割引制度もぜひご利用ください。
模擬試験の詳細・お申込はコチラから
詳細はコチラ→冬期講習(鹿児島校教室)
豊富な講座ラインナップで試験直前の学習をサポートします!
★冬期講習 オンライン講座もご用意しています。
詳細はコチラ→冬期講習(オンラインZoom講義)