東京アカデミー東京校
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こんにちは。公務員試験対策の予備校=東京アカデミーの福島です。
今日は、地方公務員の消防官について、ご説明いたします!
あらゆる災害から住民の生命・身体及び財産を守るため、
消防署や消防出張所に勤務し、
消火活動・救助活動・救急活動などを行うほか、
火災予防のため住宅・事業所に対する防火指導などの職務に従事します。
都市構造や生活様式の急速な変化に伴い、災害の様態も複雑化・多様化の傾向を強める一方で、
高齢社会の到来などによる救急需要も増加の一途をたどっており、
以前にも増して、より専門的で高度な活動が消防官には求められています。
自分の身体を張って住民の緊急時の安全を確保する消防官の仕事は、
高い使命感・強い責任感を持って働きたい方には「天職」と言えるでしょう。
ただ、消防官というと消火活動に携わる消防隊員だけをイメージしがちです。
もちろん消防署においての消火活動は重大な仕事ですが、社会の変化に応じて様々な仕事があります。
例えば、職員約 18,000 人を擁し、東京都のほとんどの地域を管轄する東京消防庁での職務は次のようになっています。
総務、人事、警防、防災、救急、予防、企画調整、装備など 8 部、消防学校、消防技術安全所、航空隊、音楽隊、81 消防署などの職域で主に次の業務を行っています。
(1) 災害時の防除、鎮圧並びに救助、救急業務
(2) 火災の原因調査、損害調査事務
(3) 建築物を新築、増築する場合の建築確認の同意事務
(4) 建築物の使用検査と消防用設備の審査、検査事務
(5) 火災予防のため建築物への立入り検査と行政指導事務
(6) 危険物施設等に関する許可、認可事務
(7) 都民への防災意識の普及と事業所に対する自主防火管理体制強化のための指導事務
(8) その他消防行政に関する事務
小規模な自治体においても、組織の規模のみが異なり、その仕事の内容はほとんど変わりません。
消防官試験の受験資格には、
①年齢制限(同一市町村の事務職より若干低めが多い)と
②学歴資格、
の2つを設けていることが多いです。
また、小規模な町村などでは、
高卒・短卒・大卒を一括して採用試験を実施することもあります。
一部、居住地制限(住所要件)等を課すところもあります。
消防官は東京消防庁以外、
行政職の市町村職員試験と同一の日程で実施されることが多く、
その場合は同じ市の事務職と消防職を併願することはできません。
ただし、事務職とは別日程で行う消防職試験も少数ですが存在します。
《試験日》※年度・自治体により異なる場合があります。
政令指定都市他…9月第4日曜日
その他市町村…7月~10月
1次試験科目は公務員試験の必須科目である「教養科目(一般知能・一般知識)」を課すところが多い傾向にあります。
問題自体は同一試験日の行政・事務職試験と同じ場合が多いので、
志望する市町村の過去問→地方初級や市役所試験の問題には目を通しておきましょう。
また適性(性格)検査・作文試験も併せて実施されることが多くあります。
作文対策として添削指導を受けておくことをお勧めします。
市町村単位で募集が行われる消防官(例外は、東京消防庁)。
公安系として警察官試験と同じくくりにされることがあります。
しかし、消防官の試験の方が難しいです。消防官を目指す方にいつもお伝えしているのは、「消防官を目指すなら、本気で目指してください」ということです。
入ってからも自分を磨いていかなければなりませんし、
自己の成長があってチーム全体の成長がある、高いレベルの仕事ができる、
だからこそ、市民の命を守ることができるのだということを、
認識しておいてください。
そのことを反映してか、作文試験の配点が高いと言われております。
東京アカデミーでは、消防官を目指す人を、精いっぱいサポートしていきます。