東京アカデミー静岡校
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こんにちは。東京アカデミー静岡校です。
近年の日本における死因順位は、ここ数年「悪性新生物(悪性腫瘍)」が第1位を占めています。
しかし、医療の進歩やがん研究による診断に伴って、5年相対生存率が格段に上がってきているのです。
※国立がん研究センターがん統計より、「最新がん統計のまとめ」を参照
こういった時代背景も、看護師国家試験の新出題基準にはしっかり反映されています。照らし合わせながら、ひとつずつ押さえていきましょう!
まず、成人看護学の大項目8.がん患者と家族への看護の部分を見ていきましょう。
小項目に「社会的苦痛」「免疫療法と看護」「就労継続・環境の調整」「がんサバイバー・がんサバイバーシップ」など、旧出題基準にはなかった言葉が追加されていることが分かります。
特に、がんサバイバー・がんサバイバーシップは、ここ数年で皆様も耳にする機会が多いのではないでしょうか?
がんサバイバーとは がん治療を終えた方だけではなく、すべての「がん経験者」のことを指します。 がんの診断を受けた人々が、その後の生活で抱える身体的・心理的・社会的な様々な課題を、社会全体が協力して乗り越えていくという意味から生まれた言葉です。 がんサバイバーシップとは がんサバイバーが生活をする上で、直面する問題と向き合いながら生きていくことです。 現在の日本では、「がんを治療するのみにとどまらず、自分自身がどのようにがんと向き合っていき、いかに自分らしく生きるか」という考え方にシフトしています。 |
今までは「がんの治療をすること」に意識が向いていたのですが、時代とともに考え方も変化してきている、ということですね。
また、中項目D.で新たに追加された「がん患者の家族の特徴と看護」から、状況設定問題などで家族支援に関する問題が狙われる可能性も考えられます。
疾病の成り立ちと回復の促進の小項目において、新たに「がん検診」という言葉が追加されたのは記憶に新しいかと思います。
コロナ渦でがん検診へ出向くのを控えていた方々が、久しぶりにがん検診をしたところがんが発覚した…というケースが近年増加しています。
臨床の場でもこのようなケースは多く考えられるので、臨床でどう患者さんと向き合っていくのかという視点でも学ぶことができると良いですね。
過去の問題であまり取り上げられることがなかったため、ここ数年で狙われやすい部分であるとも言えるでしょう。
保健師国家試験の模擬試験からの問題ですが、新出題基準により看護師国家試験でも狙われやすい問題です。ぜひ解いてみましょう!
【第105回保健師国家試験対策模試 午前39】 市町村の行っているがん検診の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。 1 .乳がん ───── 40歳以上 ───── 2年に1回 2 .大腸がん ──── 30歳以上 ───── 1年に1回 3 .胃がん ───── 30歳以上 ───── 2年に1回 4 .肺がん ───── 50歳以上 ───── 2年に1回 5 .子宮頸がん ─── 20歳以上 ───── 2年に1回 |
答えである「5.子宮頸がん」は、昨今ワクチンの副反応も話題となりました。予防接種の観点からも、出題される可能性は大いに考えられるでしょう。
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