東京アカデミー金沢校
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こんにちは、東京アカデミー金沢校の加藤です。
思い切り深呼吸がしたくなる秋の山道です。
さて、今回は第112回看護師国家試験から適用された「看護師国家試験出題基準 令和5年版」についてお伝えしていきたいと思います😉。
先にお伝えしておくと、後半は厚生労働省が公表している文書からの抜粋をふんだんに盛り込み、かなり難しい内容となっています💦。
状況設定問題を読みこなす練習だと思っていただき、厚生労働省からの大事なメッセージをがんばって読みこなしてみてくださいね。
簡単に言ってしまえば、厚生労働省が作成した「出題範囲」のことです。
この出題基準は、4~5年毎に見直されます。
前回の第112回看護師国家試験から、令和5年版の新しい出題基準が適用されました。
なお、この出題基準には「大項目」「中項目」「小項目」が設けられており、「小項目」には具体的なキーワードが載っています。これらのキーワードをチェックしておくと、どんな問題が出題されるのか予想することもできます。
まだ出題基準をご覧になったことがない方は、是非一度厚生労働省のHPでご確認ください。
【参照】看護師国家試験出題基準(👈クリック/タップ)
膨大な量があるので、驚かないでくださいね。全91ページ、必修問題だけで小項目が243個もあります。まずは、全体像を確認しましょう!
一番後ろについている「看護師国家試験出題基準・索引」を見ていくだけでも勉強になりますよ👍。
厚生労働省は国家試験の内容と出題基準について、以下のように説明しています。
保健師助産師看護師国家試験の内容は、保健師、助産師及び看護師が保健医療の現場に第一歩を踏み出す際に、少なくとも具有すべき基本的な知識及び技能であり、保
健師助産師看護師国家試験出題基準は、これらを具体的な項目によって示したものである。
さらに、出題基準の利用法についての記載もあります。
利用者は以下の各項に留意し、利用すること。なお、各項目は、保健師助産師看護師国家試験問題の出題範囲という観点から配列されているため、必ずしも学問的な分類体系と一致しない点があるほか、各科目や項目間で内容が重複することがある。
目標は、保健師助産師看護師国家試験における出題のねらいを示している。この出題のねらいを踏まえ、大・中項目の記載内容によって、保健師、助産師及び看護師として少なくとも具有すべき基本的な知識及び技能について出題する範囲が示されるものである。
1)大項目
中項目を束ねる見出しである。なお、中項目の記載と併せて「出題の範囲」を示すことがある。
2)中項目
保健師助産師看護師国家試験の「出題の範囲」となる事項である。
3)小項目
中項目に関する内容を分かりやすくするために示したキーワードである。よって、小項目の表現や記載の有無に限らず、中項目で記載された内容が「出題の範囲」となることに留意する。
従って、「出題の範囲」は記載された事項に限定されず、標準的な学生用教科書に記載されている程度の内容を含むものとする。
【参照】保健師助産師看護師国家試験出題基準とは、保健師助産師看護師国家試験出題基準の利用法(👈クリック/タップ)
令和5年版出題基準(新出題基準)について、見直しの意図を以下のようにまとめてあります。こちらも厚生労働省の発表からの抜粋です。
看護師国家試験においては、看護基礎教育におけるカリキュラムの改正経緯を踏まえ、看護の対象について地域における生活を含めて理解し、健康課題の多様化や看護の役割の拡大にあわせて、看護基礎教育を修了した時点で備えているべき必要な知識や能力を問うことができるよう、項目の充実を含めて見直しを行った。
また、各領域における出題の範囲が明確となるよう、領域間の項目の調整や、中項目及び小項目の体系の整理や表現の見直しを行った。
「必修問題」、「人体の構造と機能」、「疾病の成り立ちと回復の促進」…のように各科目ごとの記載もありますので、詳しくは👇をご確認ください。
【参照】保健師助産師看護師国家試験出題基準 令和5年版 改訂概要(👈クリック/タップ)
出題基準が4~5年ごとに変更される理由を考えてみる時、「今後どのような看護師が求められるか」というのが大きなポイントとなります。
日々変化する社会情勢を受け、求められる看護師像も変わっていくので、出題基準は時代とともに新しくしていかなければならないというわけですね。
次回以降のブログでは、新出題基準で新たに加わった項目を具体的にご紹介していきます✨。
急に寒くなりましたが、くれぐれもお身体には気をつけてくださいね😀。