東京アカデミー津田沼校
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皆さんこんにちは!東京アカデミー大宮校の公務員担当です。
今回のブログでは、大卒公務員と高卒公務員の違いについてご紹介します。
・試験の難易度
大卒公務員と高卒公務員の「大卒」「高卒」は学歴を表しているものではなく、一般的には試験の難易度を表しております。例えば大卒公務員試験では、高卒公務員試験科目には無い「専門試験(法律・政治学等)」ある場合があり、高卒公務員と比べて試験科目数が倍以上必要になります。「大卒程度」は、「高卒程度」より内容も高度で学習範囲も広いのでハードな試験になります。
・公務員試験の受験資格(年齢制限)
公務員試験には年齢制限が設けられており、年齢要件は試験種別や職種・区分によって異なります。大卒程度の公務員試験は一般的に21~30歳が年齢の上限とされています。一方、高卒程度の公務員試験は、一般的に事務系の高卒程度試験は年齢制限が低めで大卒者は実質受験できない。高校卒業して数年経つと、受験できない試験がほとんどです。ただし、高卒区分でも警察官・消防官・刑務官等、上限年齢高めの試験や、自治体などで上限が30歳以上でも試験を受けられる大卒程度の公務員試験もあります。試験の種類や勤務先によって年齢制限などは異なるため、受験募集が開始される前に応募要項はよく確認しましょう。
・初任給
高卒程度の採用と大卒程度の採用では、国家公務員・地方公務員いずれも初任給にも差が生じます。例えば国家公務員一般職では以下のようになります。
大卒程度(22歳): 行政職員185,200円
高卒程度(18歳): 行政職員154,600円
こちらは諸手当などを含まず、実際の給料は、これに地域手当などが加算された支給額となります。また、年齢によるものもあり、18歳と22歳ということで、4年分の差があることも留意します。
ということでまとめますと、採用試験・職種の種類が豊富で、受験チャンスが多いのは大卒。年齢制限の上でもチャンスが多いのは大卒。しかし、試験の負担は重い(最近は変わりつつある)。
高卒は年齢制限低めで、採用試験・職種の種類は大卒に比べ少なく、採用人数も少ない(ただし受験者数も大卒区分より少ない)。採用試験の負担は大卒よりはるかに軽い。
昇進・昇任は大卒程度区分で採用された方が早い(ただし、高卒区分で採用されて、内部で昇任試験を受けて追いつくこともできる)。しかし、こちらは自治体や職種にもよるが、区分による違いが無いものもあります。例えば東京消防庁は職員募集HPに「採用区分により、昇任試験(選考)を受験するために必要な勤務年数に違いはありますが、それ以外の違いはありません。昇任試験は公平・厳正な競争試験で行われます。」と記載されております。
将来公務員になると高校生のうちに決めているのであれば、
①高校現役または1浪ぐらいで合格し、大学で学びたいことがあれば働きながら大学に行く(民間企業より並行しやすい)。そして、大卒になると給与ベースも上がる。
②高校現役で不合格の場合は大学に進み、大学在学中に高卒公務員を受験したり(合格したら大学を辞めて公務員になる)、大学4年生で大卒程度公務員を受験する。
といったことも考えられます。
もちろん、大学でしかできない学びや経験をして、それを生かして、大卒程度公務員になっても良いと思います。
こちら是非ともご参考になればと思います。