東京アカデミー金沢校
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こんにちは、東京アカデミー金沢校の加藤です。
霧の中の紅葉です。今年は秋が短く感じますね。
10月22日のブログで、新出題基準についてご説明しましたが、今回は実際にどんな項目が新しく加わったのかをご紹介していきます。
なんとなくピンとこない言葉については、教科書で確認してみましょう👀。
たくさんの項目が並んでいて、うんざりされるかもしれません💦。
毎年、カタカナ言葉に関する何らかの出題が必ずありますので、まずはカタカナ言葉から押さえていくことをおススメします👍
以下に記載するのは、令和5年版出題基準の中の小項目(中項目に関する内容を分かりやすくするために示したキーワード)です。
大項目(見出し)・中項目(出題の範囲)もあわせてご覧になりたい場合は、厚生労働省発表の看護師国家試験出題基準(👈クリック/タップ)をご確認ください。
なお、この後の~必修問題編~において、・[看護師等の人材確保の促進に関する法律]➡目的 と表記していますが、実際に小項目に加わったのは「目的」という言葉だけです。
ただし、ここで「目的」とだけ書いておいても何のことか分からないので、その言葉が属する中項目を[ ]の中に記しておきます。
その他、小項目だけでは意味が捉えづらいものについて、[ ]に中項目を併記しておきます。
ちなみに、ここで扱う「目的」は、看護師国家試験出題基準の2ページ目に出ています。
大項目 : 5.看護に関わる基本的法律
中項目 : B.看護師等の人材確保の促進に関する法律
小項目 : 目的、基本方針 ナースセンター
以前の出題基準では、小項目が「基本方針」と「ナースセンター」の2つだけでした。
平成4年11月1日施行された看護師等の人材確保の促進に関する法律について、厚生労働省は以下のように説明しています。
目的➡「病院等、看護を受ける者の居宅等看護が提供される場所に、高度な専門知識と技能を有する看護師等を確保し、もって国民の保健医療の向上に資することを目標とする。」
このような意図も受験生に押さえておいてほしいために、わざわざ令和5年版の出題基準内に「目的」という小項目を新しくつけ加えたわけですね。
前置きが長くなってしまいました😅。それでは、始めていきます。
・健康寿命 ・アカウンタビリティ ・[看護師等の人材確保の促進に関する法律]➡目的 ・死の受容 ・嚥下障害 ・言語障害 ・止痢薬 ・免疫療法薬 ・シャワー浴 ・感染経路別予防策 ・手指衛生 ・必要な防護用具(手袋、マスク、ガウン、ゴーグル)の選択・着脱 ・採血後の観察内容、採血に関連する有害事象
・細胞内受容体、核内受容体 ・体温 ・(骨)の構造と機能 ・全身の関節 ・(眼の反射)と調節機能 ・音の伝播 ・(平衡覚)とその伝導路 ・味覚の伝導路 ・嗅覚の伝導路 ・心周期 ・縦隔の区分 ・縦隔に含まれる器官 ・排便反射 ・初期発生と器官形成
※(カッコ)内は以前の出題基準内に表記があります。
・がん検診 ・神経内分泌の反応 ・免疫系の反応 ・代謝系の反応 ・呼吸障害 ・感染源と感染経路 ・化学療法 ・Buerger<バージャー>病、高安動脈炎 ・迷走神経反射 ・心外閉塞・拘束性ショック ・食道静脈瘤 ・胆囊炎 ・非アルコール性脂肪性肝炎 ・腹壁瘢痕ヘルニア ・ウイルスによる感染症(インフルエンザ、流行性耳下腺炎<ムンプス>、麻疹、風疹、エボラ出血熱、コロナウイルス感染症) ・細菌による感染症(結核、コレラ、破傷風、梅毒) ・全身性強皮症 ・皮膚筋炎、多発性筋炎 ・Behçet<ベーチェット>病 ・前頭側頭型認知症 ・湿疹、皮膚炎(アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、光線過敏症<慢性光線性皮膚炎>) ・蕁麻疹、薬疹 ・感染性疾患(帯状疱疹、蜂窩織炎、白癬、カンジダ症、疥癬) ・腫瘍(色素性母斑、ケロイド、有棘細胞癌、基底細胞癌、悪性黒色腫) ・鶏眼<うおのめ>、胼胝<たこ>
・[社会保険の理念]➡目的と機能 ・介護保険法 ・日常生活支援総合事業 ・[社会福祉制度]➡目的と機能、社会福祉法 ・[社会福祉に関わる機関]➡目的と機能 ・生活保護法 ・アルコール健康障害対策基本法 ・ギャンブル等依存症対策基本法 ・[公衆衛生の理念]➡目的と機能、地域保健法、一次予防、二次予防、三次予防 ・[公衆衛生の実施機関]➡保健所、市区町村保健センター ・新興感染症、再興感染症 ・[食品および食の安全]➡食中毒の種類と予防、健康食品、特別用途食品 ・感染性廃棄物 ・健やか親子21(第2次) ・自殺対策基本法 ・労働衛生3管理(作業管理、作業環境管理、健康管理)
・生活の場 ・与薬の副作用(有害事象)の観察
・産業構造・労働環境の変化 ・作業関連疾患 ・[緊急度と重症度のアセスメント]➡全身状態 ・熱中症・低体温症への応急処置 ・侵襲に対する生体反応 ・消化器合併症 ・[慢性疾患の治療と看護の基本]➡症状のマネジメント ・自己効力感、エンパワメント ・[がん患者の集学的治療と看護]➡造血幹細胞移植と看護、免疫療法と看護 ・[がん患者の社会参加への支援]➡就労継続、環境の調整 ・がんサバイバー、がんサバイバーシップ ・社会資源の活用(ピアサポートを含む) ・[がん患者の家族の特徴と看護]➡家族が直面する課題、家族への支援 ・[緩和ケアを必要とする患者と家族への看護]➡難病患者 ・動脈血酸素飽和度 ・胸部エックス線検査、胸部CT検査 ・喀痰の吸引、喀痰細胞診、喀痰培養 ・内視鏡的肺切除術 ・肺結核、膿胸 ・気胸 ・心臓リハビリテーション ・カテーテル治療 ・動脈系疾患(大動脈瘤) ・静脈系疾患(深部静脈血栓症、肺塞栓症) ・心筋炎、心膜炎 ・超音波内視鏡検査<EUS> ・内視鏡的粘膜切除術 ・逆流性食道炎 ・栄養指導、生活習慣指導 ・膵頭十二指腸切除術 ・膵癌 ・腎腫瘍、腎癌 ・画像検査(CT、MRI) ・神経ブロック ・内視鏡下手術 ・変形性膝関節症 ・骨折 ・尿検査(肉眼検査、試験紙法、尿比重) ・導尿 ・尿路感染症 ・勃起障害
・恒常性(防衛力、予備力、適応力、回復力)の維持機能の低下 ・スティグマ、エイジズム ・高齢者の医療の確保に関する法律<高齢者医療確保法>に基づく制度 ・介護保険制度 ・成年後見制度 ・日常生活自立支援事業 ・廃用症候群、閉じこもり ・高齢者に多い事故(窒息、誤嚥、溺水、転倒・転落) ・低栄養 ・尿失禁 ・便秘、下痢 ・アドバンス・ケア・プランニング<ACP> ・ポリファーマシー ・脳血管疾患後遺症 ・慢性閉塞性肺疾患 ・変形性関節症 ・介護保険施設における健康管理 ・福祉用具、介護用品の活用 ・災害における高齢者の心理的支援
~小児看護学~
・小児慢性特定疾病医療費助成制度 ・メディア利用の影響 ・[小児特有の診療(検査、処置)に伴う技術と看護]➡吸入 ・[先天性疾患や慢性的な経過をとる疾患をもつ子どもと家族への看護]➡多職種連携、成人診療科へのスムーズな転科を見据えた移行支援<トランジション> ・[医療的ケアを必要とする子どもと家族への看護]➡学校・保育所での支援
~母性看護学~
・女性の就業率 ・婚姻、離婚 ・児童福祉法 ・次世代育成支援対策推進法 ・成育過程にある者及びその保護者並びに妊産婦に対し必要な成育医療等を切れ目なく提供するための施策の総合的な推進に関する法律<成育基本法> ・プレコンセプションケア ・切迫流産、切迫早産 ・胎児の超音波断層法の介助 ・内診の介助 ・退院後の生活調整、産後のサポート ・新生児仮死 ・新生児蘇生
~精神看護学~
・自殺対策 ・災害派遣精神医療チーム<DPAT> ・トラウマインフォームド・ケア<TIC>、逆境体験性の健康に関連する状態 ・共同意思決定、共同創造<コプロダクション> ・身体合併症のある患者の看護 ・フィジカルアセスメントとケア ・地域移行・地域定着支援 ・精神障害にも対応した地域包括ケアシステム ・精神科外来看護 ・アウトリーチ ・[社会資源の活用とケアマネジメント]➡家族会 ・[多職種連携と看護の役割]➡助産師、介護支援専門員 ・コンサルテーション事例の特徴、コンサルテーションを担う職種の役割
~在宅看護論/地域・在宅看護論~
・閉じこもりの予防 ・複合型サービス(看護小規模多機能型居宅介護) ・[主な症状に応じた在宅看護]➡発熱、消化器症状、疼痛、呼吸困難感 ・[主な疾患等に応じた在宅看護]➡医療的ケア児、認知症、精神疾患、難病、がん、脳血管疾患、呼吸器疾患、心不全、糖尿病 ・[主な治療等に応じた在宅看護]➡薬物療法、化学療法、放射線療法、酸素療法、人工呼吸療法、人工的水分・栄養補給法<AHN>、褥瘡予防、管理、感染予防対策 ・ノーリフトケア ・[在宅療養者のコミュニケーションを支えるケア]➡コミュニケーション能力のアセスメント、対象のコミュニケーション能力に応じた対応、補助機器の種類の選択と使用 ・[地域包括ケアシステムの概要]➡目的と考え方、構成要素、介護予防、生活支援、社会参加 ・[地域包括ケアシステムにおける看護職の役割]➡・地域の多様な場における看護職の役割・訪問看護の役割
たくさんの言葉が出てきましたね。
この中でも特に、医療用語や、カタカナ・アルファベットの言葉で、「初めて見た・意味が全く分からない」ものから学習を進めていただければ幸いです。
また、看護師国家試験出題基準(👈クリック/タップ)の86~91ページに記載されている「看護師国家試験出題基準・索引」だけでも目を通していただけると、ご自身の知識の補強に役立つのではないかと思います。
2024年2月11日(日)の第113回看護師国家試験まで、あと90日となりました。
本試験に向けて大変な日々が続きますが、決して単なる試験勉強を強いられているわけではありません。
今、時間をかけて吸収されているさまざまな知識は、看護師として現場に向かわれる際に、皆さんを助けてくれる大切な力となってくれます。
しっかり体調を整えながら、がんばっていきましょう✨
応援しています!!