東京アカデミー高松校
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こんにちは、教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー高松校の教員採用試験対策担当の石井です。
本日11/12は、弊社スタート模試の実施日です。受験されました皆様お疲れ様でした。今日はゆっくり休んで...と言いたいところですが、その前に、今日の模試の復習をぜひ行ってください。
多くの方が模試の復習というと解答解説を見て、できていなかったところをチェックし、正答を暗記して終わっているのではないでしょうか?その方法は間違っていないのですが、100%模試を活用しているとはいえません。
では、100%模試を活用するにはどうすればよいのでしょうか?
これは、模試の復習に限ったことではないのですが、そもそも学習した内容は、1度で暗記できるものではありません。エビングハウスの忘却曲線が表すように、人は憶えたことを時間と共に忘れていきます。時間が経つほど多くのことを忘れていきますが、復習をすることで、効率よく暗記できるようになり、結果、長期記憶に繋がります。
1度の暗記に多くの時間を割くのではなく、何度も繰り返し思い出す作業を行うことが大切であり、人によって違いがありますが、繰り返す回数の目安としては7、8回が適切であるという意見が多く見られます。
このことにレミニセンス効果(記銘した直後よりも、一定時間が経ってからの方がよく記憶を想起できること)を加えて、最初の復習はその日のうちに行い、2、3回目の復習は1日ごとに、その後は2日、3日と間を空けつつ行うといった学習計画が最も効率が良いと考えられます。(例:①12日模試受験⇒②12日復習⇒③13日復習⇒④14日復習⇒⑤16日復習⇒⑥18日復習⇒⑦21日復習)
間違えた問題を一度見て終わり、ではなく何度も繰り返しそして計画的に復習するようにしてみてください。確実な知識が身に付くことでしょう。
解けなかった問題があったときに、憶えればよいというだけでなく、なぜその問題を解くことができなかったのか、その理由や原因を分析するようにしましょう。原因には、「全く見ていなかった」「見ていたが暗記できていなかった」「暗記した内容が間違えていた」「注意不足だった」など、まずは思いつくのではないでしょうか。
さらにそこから『なぜWHY?』と深堀してみましょう。仮に「全く見ていなかった」のであれば、「なぜ見なかったのか?」と自分に問いかけます。その理由として「重視していなかった」のであれば、「なぜ重視しなかったのか?」と再び問いかけます。「志望する自治体で出題されていない」というところまで考えたならば、それが正しいかどうか過去問を見る必要があると気付きます。あるいは、出題される可能性が低いと判断できるならば、対策の優先度を下げることで効率よく学習できるようになります。
では、「暗記した内容が間違えていた」場合はどうでしょうか。重要なのは記憶の修正ですので、参考書をしっかりと確認して正しい知識を身に付けましょう。また、間違えた部分と他の知識を関連付けて暗記しているケースがありますので、周辺知識とあわせて時間をかけて暗記し直すようにしましょう。
闇雲に暗記するのではなく、こういった弱点や課題を明確にしていき、それに対して適切な対策を行うことが、100%模試を活用することにつながります。
持続して学習に取り組むには、やる気や意欲を欠かすことができません。では人はどのようなときにやる気や意欲が高まるのでしょうか。
その答えの一つに「内的動機付け」があります。内的動機付けとは、内面に沸き起こった興味・関心や意欲に動機づけられている状態のことです。自己有用感や自分の能力の高さを認識することで内面からやる気が意欲が高まっていきます。問題が解けた=成功体験を積み重ね、やる気を出す、持続させることが大切です。
注意が必要な点として、成功体験を求めすぎ、簡単な問題ばかり解いているとやる気は低くなっていきます。逆に、自分のレベルに合わない難しい問題ばかりだとストレスを強く感じ、パフォーマンスが低下します。ストレスが適度にある時にやる気がもっとも高くなる、というヤーキーズ・ドットソンの法則を思い浮かべ、自分のレベルよりも少し上の問題を意識して取り組むとよいでしょう。
会場で模試を受ける意味、それは試験本番の状況を疑似体験出来ることにあります。例えば、マスクの着用が必要であるならば、マスクを着けたまま受験する練習になります。また、トイレに行きたくなる間隔はどのくらいなのか、試験中にトイレに行きたくなった時あるいは鉛筆消しゴムを落とした際、試験官にどのように声がけするか、休憩時間の過ごし方はどのようにするか、隣の席の筆記音はどのくらい気になるだろうか、など疑似的な体験ができるのも、会場で模試を受ける重要なポイントになります。
模試の会場でどのようなことを考え、どのような行動をしたか自宅に帰って復習し、課題があれば解決していくことも、100%模試を活用することになります。
最後は、これからの学習に繋がるメンタルケアについてです。模試は必ずしも自分が学習をした部分が出題されるとはかぎりません。また、学習の進捗度によって、レベル的に解答できない問題もあると思います。ですが、成績結果を見たとき、ショックを受ける人は多くいます。中にはその結果で将来を決めてしまう人、結果を見てショックを受けることが嫌で模試を受けない人がいるのではないでしょうか。その気持ちはとてもよく分かります。
だからこそ、模試にチャレンジしたことにまずは満足し、模試を復習することで学習意欲の持続、自分の弱点、課題の把握が出来ることに意義があると考えることが大切だと思います。
教師にとってチャレンジ精神はとても重要で、求められる資質として不易なものです。大袈裟かもしれませんが、教師としてのチャレンジ精神を養うことも、模試を受験する意味として考えてみてはいかがでしょうか。大きな満足感と共に、一歩成長した自分になって、これからの受験対策を進めてほしいと思います。
いかがでしたでしょうか。
をもう一度確認していただき、100%模試を有意義に活用してみて下さい。
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2024年夏
本気の皆様をお待ちしています。