東京アカデミー松山校
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みなさんこんにちは!看護師国家試験対策の予備校、東京アカデミー松山校の大東です😊
急激に寒さが増してきましたが、みなさん元気にされていますか?
今日は、計算問題の滴下計算についてお話します。
前回第102回看護師国家試験より非選択式の計算問題が導入されました。
この計算問題ですが苦手としている方が多いのですが、
実は非選択式の導入前と導入後では難易度が変わりません。
まずは基本となる問題です。
第109回午後90 1,500mLの輸液を朝9時からその日の17時にかけて点滴静脈内注射で実施する。 20滴で1mLの輸液セットを用いた場合の1分間の滴下数を求めよ。 ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。 |
この問題が難しく感じるのは同じものを違う単位で表しているからです。
・「朝9時からその日の17時」は8時間ということが分かりますが
求める答えは1分間の滴下数です。
・輸液の単位はmLですが求める答えは滴下数です。
問題の単位を答えとなる「滴」「分」に直して問題を作り直してみます。
ちなみに「20滴で1mL」はmLを滴に直すための式です。
→20滴で1mL、1,500mLだと1,500×20=30,000滴
同じく1時間は60分なので、8×60=480分
第109回午後90 30,000滴の輸液を480分かけて点滴静脈内注射で実施する。1分間の滴下数を求めよ。 ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。 |
答えは 30,000÷480=62.5滴 → 四捨五入して63滴となります。
実際に問われている内容に合わせて、問題の大事な部分を
理解する力をつけていきましょう!
続いて応用編です。
第106回午後90
体重9.6kgの患児に、小児用輸液セットを用いて体重1kg当たり1日100mLの輸液を行う。
このときの1分間の滴下数を求めよ。
ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。
この問題でも同じく「滴」「分」に直して問題を作り直してみます。
「体重1kg当たり1日100mL」なので9.6kgだと 9.6×100=960mL
小児用輸液セットなので60滴で1mL 960×60滴(計算大変なのでこのまま…)
点滴の時間は1日なので 24時間→24×60分(計算大変なのでこのまま…)
答えは (960×60)÷(24×60)=960÷24=40滴
この問題のようにmLを滴に直すための式がない問題も出題されています。
・成人用輸液セットは20滴で1mL
・小児用輸液セットは60滴で1mL
この2つは必ず押さえておきましょう。
滴下計算の問題は過去問をみても基本のパターンがほとんどです。
このブログのために過去問10問ほど確認しましたが、
第105回午前90と今回の第106回午後90の他は基本の問題でした。
応用も成人用と小児用の暗記のみなので確認しておきましょう。
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