東京アカデミー神戸校
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こんにちは、神戸校チューターの平尾です。
今回は、専門記述の対策についてお話したいと思います。
専門記述は、裁判所事務官や国家専門職(国税専門官、財務専門官...)等の試験で二次試験として実施される試験です。
記述式ということで、苦手意識を持たれるかもしれませんが、全くその必要はありません。
専門記述は、問われている論点に対して、必要なキーワードや条文知識等が書けているかが見られます。
そのため、その論点におけるキーワードやグラフが最低限書けていればボーダーは簡単に突破できます。
「論点に対するキーワード」とは、【政教分離】という論点であれば「制度的保障」や「津地鎮祭事件」etc...のようなことです。
このような対応付けは、マーク式の試験対策でしっかり身に付けられているのではないでしょうか?!
記述式だからといって何か特別なことをいっぱい覚えないといけないわけではありません!
しかし、論述するわけですから、基本的な構成や書き方を知る必要があります。
それは、実際の解答例を真似することが一番の近道でしょう。
問題集を選ぶ際はできるだけ多い論点が収録されているものを選ぶとよいかもしれませんね。
また「マーク式の勉強に必死でそんな時間ない!!」といった人が多いと思います。
そんな人は、直前期になると先生方がヤマをはってくれると思うので、[その論点+自分で過去の出題傾向を見て出そうなところ]を予想して範囲を絞って勉強しましょう。
また、ヤマが外れても焦ることがないように、何も見ない状態で書く練習もしておきましょう。
次に国税専門官や財務専門官の試験を考えている方は憲法以外にも民法や経済学、社会学等からも選ぶことができます。
自信がある科目があればそれをメインまたは保険科目として記述対策してみるのも良いでしょう。
この中で経済学はグラフを書かせる問題がよく出ており、論述の部分であまり得点できていなくても、作図が合っていれば加点がもらえる科目です。
経済学にあまり苦手意識がない方にはサブ科目としておススメできます。
ここまでの話を読んでいただいて、「別にマーク式だけの勉強でも乗り切れるんじゃ...」と思った人もいるかもしれません。
しかし、マーク式だけの勉強では知識が断片的になりやすいです。
記述式の対策において自分で書いてみることで、点と点をつなげていく感覚で整理することができ、知識を定着させることができます。
私自身、専門記述をしてからマーク式の点数が安定しました。このように記述式の勉強がマーク式の勉強に繋がります。
そのため、マーク式の比重が大きいので軽視されがちではありますが、記述式の勉強も怠ることなくしっかり時間を設けて対策していきましょう。