東京アカデミー名古屋校
ブログ
こんにちは!東京アカデミー名古屋校チューターの平上です!
担当している受講生の皆さんの多くが楽器をやっていることに驚いています。私もサックス歴がそれなりにありますが、言えずじまいです(泣)。
今日は「面接対策」についてお話します。先日、面接対策の講師を務めていらっしゃる名古屋校の富田先生、大塚先生とお話しする機会がありました。そこで得た収穫と反省をここに紹介します。私の反省文なので、あくまで参考にしていただければ幸いです。
Q.避難訓練を、生徒の時はどう思っていましたか?
A.生徒の頃は避難訓練のありがたみが良く分かっていませんでした。いつもと違う出来事であると感じました。しかし、教員としての立場に立つと、全ての生徒を安全に守るために、避難訓練は必要なことであると考えることができました。
さて、皆さんは間違いにいくつ気づきましたでしょうか?富田先生、大塚先生からは「この回答は試験官から見るとあまり感心しません」と言われました。では、どの部分をどう具体的に直していけばよいのでしょうか。
これは教師を志望するうえで大前提です。第三者のように文句を言うだけの人は、学校にとって協調性のない人と誤解される可能性があります。学校にとって都合の悪いことを言うのであれば、単に学校を批判する事なく、なぜ、そう思ったのかと理由を述べ、できれば改善点をつけておきたいところです。つまりプラスの姿勢を示すことが重要なのです。
「避難訓練のありがたみがわからない」ということは簡単ですが、それには「なぜありがたみが分からなかったのか」と理由をつける必要があります。自分の言った言葉に責任を持ち、きちんと説明することができれば面接官の印象が良くなります。
避難訓練をやる意味を生徒に実感させることは、生徒が避難訓練の意味を理解することにつながります。学校は生徒主体です。生徒が避難訓練を「自分の事」として受け取れるような指導ができれば、読者の皆さんは素晴らしい教師にどんどん近づけるはずです。
「教員としての立場に立つと~、避難訓練は必要なことであると考えることができました。」という回答は、自分の心情の変化にしか触れられていません。面接官が聞きたいのは、その先の「その経験を生かして、自分はどのような指導を展開したいか」なのです。
また、重要なことですが、マイナスの結論で締めてはいけません。「今でもやっぱり避難訓練は必要ないと思います」と終わってしまうと、やはり協調性がないと誤解されたり、受験者本人の危機管理意識が低いと思われたりする可能性があります。反対意見を述べるときは、相手の考え方を尊重しながら、「自分はこうしたい」と具体的な方策も言えるようにしておきましょう。
Q.避難訓練を、生徒の時はどう思っていましたか?
A.生徒の頃は避難訓練のありがたみが良く分かっていませんでした。放課中(休み時間中)にやらないなど、現実性がないものだと思っていたからです。しかし、自らの命を守るために必要なことだと思い、まじめに取り組んでいました。教員としての立場に立つと、自分のみならず、全ての生徒の命を安全に守る責任感が芽生えました。実践的な安全教育に取り組み、生徒一人一人が避難訓練を自分事としてとらえられるよう指導していきたいです。
いかがでしたか?皆さんもこれから想定問答集を作ると思います。詳細までしっかり説明できる、自分の言葉に責任を持てるような回答を作れるといいですね。
追伸:この原稿は、名古屋校の富田先生にも添削・編集していただきました。ありがとうございました。
ここまで8回にわたって勉強の話を書かせていただきました。今回が最終回になります。私がお話ししたことは、かなりハードな内容が多かったと思います。しかしハードなトレーニングを積めば、合格に近づくと私は確信しています。
最後になりますが、皆さんぜひ自分のことを信じてください。この連載の第1回にも書きましたが、勉強の量が自信に繋がります。諦めずに、合格をつかみ取りましょう。皆さんに幸せが訪れることを、心から願っています。