東京アカデミー長崎校
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みなさんこんにちは😀
教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー長崎校です。
今回のブログでは、自殺防止の取り組みについてまとめました。
2022(令和4)年確定値:514名(小学生17名、中学生143名、高校生354人)・・・過去最高
2023(令和5)年暫定値:507人(小学生13人、中学生152人、高校生342人)
【出典】厚生労働省HP 「自殺の統計:各年の状況」より
第一章 総則 基本理念
第二条2「自殺対策は、自殺が個人的な問題としてのみ捉えられるべきものではなく、その背景に様々な社会的な要因があることを踏まえ、社会的な取り組みとして実施されなければならない。」と定められ、
自殺が初めて「社会問題」として捉えられました。
・・・最初の自殺総合対策大綱の制定
・・・内閣府から厚生労働省へ移管
・・・自殺対策計画の策定が全都道府県、市区町村について義務化
・・・「子ども・若者の自殺対策」などが重点対策に
・子ども・若者の自殺対策の更なる推進・強化
・女性に対する支援の強化
・地域自殺対策の取組強化
・新型コロナウイルス感染症拡大の影響を踏まえた対策の推進などを追加
児童生徒の自殺については、2022(令和4)年の児童生徒の自殺者数が過去最多となった事実を重く受け止め、
こども家庭庁がこどもの自殺対策に関し、総合的な施策を推進する
「こどもの自殺対策に関する関係省庁連絡会議」を2023(令和5)年4月から開催しています。
そして、2023(令和5)年6月2日に実施された第4回会議でこどもの自殺対策として
「こどもの自殺対策緊急強化プラン」が取りまとめられました。
~学校等における児童生徒等の自殺又は自殺の疑いのある事案についての基本調査・詳細調査の実施。国における調査状況の把握・公表 等
~すべての児童生徒が「SOSの出し方に関する教育」を年1回受けられるよう周知するとともに、こどものSOSをどのように受け止めるのかについて、教員や保護者が学ぶ機会を設定
~1人1台端末の活用により自殺リスクの把握、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等の配置促進 等
~LINEやウェブチャット・孤立相談等のSNSを活用した相談体制の強化 等
~多職種の専門家で構成される「若者の自殺危機対応チーム」を都道府県等に設置し市町村等では対応が困難な場合に助言等を行うモデル事業の拡充、不登校児童生徒への教育機会の確保のための関係機関の連携体制の整備や、不登校特例校<2023.6.2時点の原文まま>の設置促進・充実 等
~地域における遺児等の支援活動の運営の支援 等
~こども家庭庁の自殺対策室の体制強化、関係省庁と連携した啓発活動 等
さらにそれぞれの事項についてより具体化を図った上で、こども大綱に盛り込めるよう検討を進めるとしていました。
そしてこども大綱では、
第3こども施策に関する重要事項 1ライフステージと通した重要事項(7)こども・若者の自殺対策、犯罪などからこども・若者を守る取組
の中で、自殺総合対策大綱及びこどもの自殺対策緊急強化プランに基づく総合的な取組を進めていくと明記されました。
文部科学省からは、2023(令和5)年7月10日に「児童生徒の自殺予防に係る取組について(通知)」
(同日にこども家庭庁より地方公共団体への通知として「こどもの自殺対策に係る取組について(通知)」PDF)が出され、
に取り組むよう呼びかけられています。
また、
〇2023年8月10日に文部科学大臣からもうすぐ夏休みが終わるこどもたちへのメッセージとして「~不安や悩みがあったら話してみよう~」
〇2023年8月29日にこども政策担当大臣からのメッセージとして「悩みや気持ちを聞かせてください(PDF)」、
大臣連名メッセージとして「若い世代のみなさんへ(こども・若者向け)PDF」
として不安や悩みを一人で抱え込まずに、周りの人へ相談すること
を呼びかけました。
文部科学省のHPには「自殺予防」として法令、通知、各種会議や自治体の取組事例集が
こども家庭庁のHPには「こどもの自殺対策」として関係省庁等の取組や相談窓口がまとめてリンクされています。
ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
フリーコール 0120-220-731
TEL(長崎校直通)095-818-5033
教員科 担当 内田