東京アカデミー京都校
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みなさん、こんにちは!東京アカデミー京都校公務員担当です😃
最近、ニュースや新聞などでこのような記事が話題になっています。
それは・・・「日本のGDPが世界4位に転落」というものです。
「GDPってなんだ?」となった人もいるかもしれません。でも大丈夫!今回のブログで一緒にGDPについて学んでいきましょう✨
〇GDPとは
GDPとは、「国内総生産」のことを指します。1年間など、一定期間内に国内で産出された付加価値の総額で、国の経済活動状況を示します。
GDPには「名目GDP」と「実質GDP」の2種類があります。名目GDPはGDPをその時の市場価格で評価したもので、実質GDPは名目GDPから物価の変動による影響を差し引いたものになります。
〇日本のGDP推移
日本は1968年にGNP(国民総生産)で当時の西ドイツを抜き「世界2位の経済大国」へ躍進しました。しかし、2010年にGDPで中国に抜かれ世界3位が続いていましたが、2023年、GDPが半世紀ぶりにドイツに抜かれ、世界4位へと転落してしまいました。
2023年10~12月期のGDPは前年比年率で0.4%減と2四半世紀連続のマイナス成長でした。
〇なぜ転落した?
今回ドイツに抜かれた要因の一つとして、為替相場と物価上昇率の影響が考えられます。ドイツでは実質GDPの成長率は-0.3%でしたが、ウクライナ侵攻の影響もありエネルギーなどの物価が高騰したことから、名目GDPが+6.3%でした。
一方日本は、実質GDPが3期ぶりにマイナスに。要因として、企業の設備投資がマイナスとなったことなどもありました。
GDPの半分以上を占める「個人消費」がマイナスになるなど、円安の影響が大きいとされますが、バブル経済崩壊以降、力強い成長を実現できなかったことで今後も順位を下げ続けるとの予測もされています。
このような状況は国の経済の実力を表す「潜在成長率」の低さにも表れています。
潜在成長率とは、労働・資本・生産性で産出され生産活動に必要なすべての要素を使った場合にどれだけ供給力を増やせるかを示す指標です。日本では少子高齢化による労働力の減少やバブル崩壊以降のデフレのもとでの資産の低迷、生産性が伸び悩んでいることが要因とされます。
☑ちなみに…OECD(経済協力開発機構)によると、2023年の各国の潜在成長率はアメリカが1.8%、フランスが1.2%、ドイツが0.9%、日本が0.5%という結果でした。
日本では今後更なる人口減少も予想される中、成長率の引き上げに向けて投資の拡大や生産性の向上への取り組み(DX化など)をどう行うのかが課題となります。
次回は5月に2024年1~3月期のGDPが発表されます。今回のブログの内容も思い出しながら、注目してみてください👀
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