【高卒程度公務員】公務員のお仕事紹介（海上保安学校学生編）

皆さんこんにちは！
東京アカデミー長崎校高卒程度公務員科です😎

本日はお仕事紹介シリーズ！3月6日のブログに続き、今回は「海上保安学校学生」についてご紹介いたします。

皆さんは「海上保安官」というお仕事をご存知でしょうか。

海上保安官とは簡単に言うと「海の警察官」であり、海の治安を守るだけでなく、人命救助をはじめとした海の事件・事故の対応を行っています。

では、海上保安官になるためにはどうすればいいのでしょうか。

海上保安官になるためには、海上保安大学校か海上保安学校を卒業することが条件となります。

この2つの違いとしては、

・海上保安大学校・・・海上保安庁の幹部職員を養成する機関
・海上保安学校・・・海上保安庁の一般職員を養成する機関　　　　という違いがあります。

また、海上保安官は海上保安庁に所属する国家公務員です。
海上保安大学校、海上保安学校のどちらに行くにしても国家公務員採用試験の合格が必要です。

そこで今回は、「海上保安学校学生」についてご案内します。

【海上保安学校ついて】

海上保安学校は、舞鶴市（京都府）の海上保安学校にある全寮制の教育機関です。
そこで、全学生を対象にした必要な知識などを学ぶ共通科目に加え、各課程・コースごとの専門科目を学びます。

採用試験の際、以下いずれかを選択し、専門的な知識・技能の習得を目指します。

＜船舶運航システム課程（期間：1年間）＞

巡視船艇（海上の治安維持のための船）を運航するのに必要な知識・技能や海上犯罪の取締りなど、海上保安官として必要な知識を修得する課程です。
受験時「航海コース」、「機関コース」、「主計コース」のいずれかを選択し、採用後はそれぞれに分かれて教育を受けます。

＜航空課程（期間：1年間）＞

海上保安庁の航空機のパイロットになるための基礎教育を習得し、海上犯罪取締など海上保安官として必要な知識を修得する課程です。

卒業後は、ヘリコプタ－とJETを含む飛行機に分かれ、宮城分校・北九州航空研修センターと海上自衛隊で操縦技術等を学び、パイロットとしての国家資格を取得します。

＜海洋科学課程（期間：1年間）＞

航海の安全、環境の保全や防災等に必要な海洋データを収集・解析・提供するための知識や技能を修得する課程です。

卒業後は、本庁や管区本部、測量船などで海洋測定や観察といった業務にあたります。

＜情報システム課程（期間：2年間）＞

海上保安官として情報通信システムや船舶の安全運航に必要な情報提供を行い、灯台など航路標識の保守・運用や航行の安全業務についての知識・技能を修得します。

卒業後は、通信課の職員として採用時に決定する巡視船艇や海上保安部交通課、海上交通センター等にて勤務にあたります。

＜管制課程（期間：2年間）＞

海上の船舶の動きを把握し、航空管制を行うために必要な知識や技能の習得を目指します。

具体的には、船舶が安全に航行できるよう、レーダーなどにより航行船舶の動きを把握することや、
不適切な航行をする船舶や航路をふさいでしまう船舶への指導などを行う「運用管制官」を育てる課程です。

卒業後は全国に7つある海上交通センターに配置され、運用管制業務に従事します。

【海上保安学校学生採用試験について】

一次試験の実施日は、例年、国家専門職試験と同日（9月の第４日曜日）に実施されます。
今年度（2024年度）の実施日程を以下へご案内します。

・一次試験日：2024年9月22日（日）
・一次試験合格発表日：10月9日（水）
・二次試験日：10月15日（火）～10月24日（木）まで
・最終合格発表：11月19日（火）※航空課程除く
・三次試験日（航空課程のみ）：11月30日（土）～12月10日（火）
・最終合格発表（航空課程）：2025年1月16日（木）

なお、昨年度の試験内容は以下のとおりです。

■一次試験
基礎能力試験（40題/90分）、作文試験（船舶運航システム課程のみ）
学科試験（情報システム課程、管理課程、海洋科学課程、航空課程）
※上記の出題数・実施時間は昨年度例です。

■二次試験
人物試験（船舶運航システム課程、情報システム課程、管理課程、海洋科学課程）
身体検査、身体測定、体力検査（全課程共通）

■三次試験
人物試験、身体検査、適性検査（航空課程のみ）

※2024年度は一部内容が変更になることもあります。
　詳細の情報は、4月ごろに国家公務員NAVIに掲載予定です。

海上保安学校学生は、国家一般職や税務職員の試験と別日に実施しますので併願が可能です！
また、船舶運航システム課程を希望される方は、早期採用の試験も実施されています。
※早期採用の場合、10月入校となります。

求められる人物像としては、海の警察官として正義感や責任感があることが必要です。
さらに、海上という厳しい自然環境におかれるので、どんな状況になっても迅速かつ的確に判断をくだすことができる冷静沈着さも求められます。

最後に、海上保安学校学生について『もっと詳しく知りたい！』という方は、海上保安学校学生のホームページや国家公務員NAVIをご覧ください😊

 

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