東京アカデミー難波教室
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こんにちは。
東京アカデミーの教員採用担当です。
3/15(金)に児童生徒の自殺予防に関する調査研究協力者会議(令和5年度第3回)が開催されました。
会議の中で、「ICTを活用した悩みや不安を抱えた児童生徒の早期把握・早期支援」の取組状況についても話し合われました。
まずは、教育現場での現状や課題をおさらいしましょう。
・不登校児童生徒数、小・中学校で約30万人(学校内外の専門機関等で相談・指導等を受けていない小・中学生が約11万4千人といずれも過去最多)。
・いじめ重大事態の発生件数も923件と過去最多。
このような課題を受け、安心して学ぶことができる、「誰一人取り残されない学びの保障」に向けた取組の緊急強化が必要であることから、
「不登校・いじめ 緊急対策パッケージ」を令和5年10月に策定。
「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」(令和5年3月)、「こどもの自殺対策緊急強化プラン」(令和5年6月)
及び「経済財政運営と改革の基本方針2023」(令和5年6月閣議決定)等を踏まえた不登校・いじめ対策を前倒しで緊急実施。
ICTを活用した悩みや不安を抱えた児童生徒の早期把握・早期支援の取組について
「心の健康観察」
1人1台端末等を活用して、児童生徒の心や体調の変化を把握し、メンタルヘルスの悪化や児童生徒が発するSOSの早期発見・早期支援につなげるものです(令和5年3月に文部科学省がまとめた「COCOLOプラン」において、『子供たちの心身の状態の変化への気付きや相談支援のきっかけづくりを増やすため、毎日の健康観察にICTを活用』と明記されている取組です)。
実際に使用している自治体の教育委員会から寄せられている声(一部抜粋)
・市全体での相談件数は、アプリ導入前は教育委員会宛のメール相談のみ実施しており、年間で50件ほど。アプリ導入後は約680件に増加し、いじめの認知件数も導入前約20件⇒導入後約110件と増加した。
・児童生徒が抱える悩みなどを早期発見が可能になり、早い段階から寄り添った対応が行えるようになっている。
・児童からは、「今は知っておいてもらうだけでよい」といった相談も多く、児童生徒にとって気軽に相談しやすくカウンセリング効果が高いツールと考えている。
・導入校では、不登校の新規発生が令和4年度の同時期と比較して半数以上減少している。
ただ、学校の事情によってスムーズに導入できる学校と戸惑いが見られる学校があったり、複数のシステム・アプリを併用することによる手間・負担感の増加など、課題も残っています。
ご自身が志望する自治体は、悩みや不安を抱えた児童生徒の把握・支援において、どのような取り組み(ICT活用)がされているでしょうか。会議では、さいたま市における自殺予防教育の取組について も紹介されています。
これを機にご自身の志望自治体の取り組みを調べておきましょう。
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