東京アカデミー大宮校
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こんにちは。東京アカデミー大宮校の山本です。
3/21(木)に、第59回理学療法士・作業療法士国家試験の合格発表がありました。
厚生労働省国家試験合格発表ページはこちらから。
このブログでは、東京アカデミーの視点で分析した第59回理学療法士・作業療法士国家試験(2024年2月18日実施)について、発信します💡
今回は、東京アカデミー通年講座担当講師による、第59回国家試験【作業療法 専門分野】の分析コメントです。
来年の第60回国家試験に向けて、参考にしていただけたら嬉しいです。
評価項目MMT・ROMは過去問類似であり、問題数も1問ずつと非常に少なかったように思います。筋の起始停止が出題されることもなく、筋を苦手とする受験生は不安なく問題に向き合えたでしょう。身体計測や感覚検査の分野からの出題もありましたが、基本的な設問だったため、正答者は多いと思われます。
精神分野は近年減少傾向にありましたが昨年より増加、本年は非常に多く出題されていたように思います。そのため、他の分野に時間を割き、精神疾患・評価・検査にあまり時間をかけずに挑んでしまった受験生もいるかと思います。しかし、出題内容としては過去問および過去問類似問題・基本的な設問が多く見受けられたため、難易度としてはあまり高くないように思われます。また、近年検査項目についての設問に苦戦している受験生が多く見受けられましたが、基本的なものおよび過去の出題と同様のものであったため、比較的解きやすかったのではないでしょうか。
義肢については、近年出題されていなかった適合判定が出題されました。そのため、復習をせずに挑んでしまった受験生もいるかと思います。
評価の一環としてしっかり暗記・理解しておくことが必要です。
装具については、スプリントは学習範囲として認知していると思いますが、午前実地問題として下肢装具が出題されており、難易度の高い試験であるとの印象を受けてしまったかもしれません。学習しておくことに越したことはありませんが、作業療法士として必要な学習をしっかり身に着けておけば十分に巻き返し可能であるため、難易度の高い1問に気落ちせずに取り組むことも必要です。
整形の範囲は非常に少なくなっており、画像も読みやすかったのではないかと思われます。
小児分野は、正常発達・GMFCSと暗記分野からの出題は比較的解答しやすかったと思います。成人期における二次障害が出題されていましたが、基本的な疾患から予測可能な設問でした。受験生にとっては応用的思考が必要なため、難易度としては高く感じられたかもしれません。
近年の傾向として、即戦力基礎知識である車いす構造や立位重心運動は引き続き出題されると考えられます。また熱傷・喀痰吸引・失語の範囲は数年ぶりの出題となり、これから挑む受験生は、少なくとも過去10年分の問題に目を通すことが必要です。
本年度の国家試験の特徴として、感染対策・災害支援・地域包括・救命措置・ハラスメント対策といった、近年注目の関連問題が出題されています。今後も新しい分野の出題は必ず出題されると思いますが、基礎をおろそかにせず学習していくことで合格は可能です。専門基礎分野での地固めをしっかりしておく必要があります。
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