東京アカデミー松山校
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みなさんこんにちは、看護師国家試験対策の予備校、東京アカデミー松山校の大東です😊
今回は看護師国家試験の一般問題についてお話ししようと思います。
看護師国家試験の一般問題は全11科目について出題されるものです。全240問の内、
130問が一般問題です。
第113回試験では令和5年版出題基準から追加された項目から
「ディストラクション」
「共同意思決定」
「味蕾」
「胸腔鏡下手術」などが出題されました。
一般問題は知識を問う問題だけではなく、
短い状況設定をつけた問題(問題文が3行以上あり、ミニ状況設定問題であるともいえます。)も出題されます。
短い状況設定をつけた問題は、年齢や疾患などの情報から、その患者にあった対応を考える問題です。
「読み解く力」が必要となります。
これは状況設定問題にも必要となる力ですので、普段から本や新聞を読むなど、文章や活字に触れるよう心がけましょう。
それでは実際に第113回試験で出題された一般問題をいくつかご紹介していきます。
午前89 高齢者の健康障害の特徴はどれか。2 つ選べ。
1 .原因を特定しやすい。
2 .症候が定型的である。
3 .若年者と比較して個人差は少ない。
4 .薬物による有害事象が出現しやすい。
5 .原疾患とは関連のない老年症候群が発生しやすい。
正答4、5 (出対基準:老年Ⅰ-3 -A 正答率97.1%)
午後42 術後の創傷治癒が遅延する因子となる検査値はどれか。
1 .アルブミン2.2g/dL
2 .推算糸球体濾過量〈eGFR〉62mL/分/1 .73m2
3 .動脈血酸素分圧〈PaO2〉88Torr(room air)
4 .ヘモグロビンA1c〈HbA1c〉5.5%
正答1 (出題基準:成人Ⅱ-5 -C 正答率97.0%)
午前74 Aちゃん(3歳)は、両親(外国籍)と3人で暮らしている。来日して1か月が経った。2日前に急性胃腸炎で個室に入院した。
症状が改善し、経口での食事を再開することになった。看護師が訪室すると、香辛料の香りが部屋に充満しており
、唐辛子の入った肉などのたくさんの料理が並べられていた。母親は看護師に気付くと「A は日本食には慣れておらず、食べられないので家で作ってきました」と話した。
このときの母親への看護師の対応で適切なのはどれか。
1 .普段のAちゃんの食事の内容を尋ねる。
2 .栄養指導を受けるまで食事の持ち込みはできないと説明する。
3 .たくさん食べさせてAちゃんの体力を回復させるよう伝える。
4 .病院食を完食するまで、持ち込み食は食べさせないよう伝える。
正答1 (出題基準:統合Ⅲ-3 -B 正答率90.7%)
午後69 Aさん(65歳、男性)はうっ血性心不全の急性増悪で入院し、治療を受けて自宅に退院した。退院後は月1回の外来通院、週1回の訪問看護で生活指導を受け、血圧、体重、労作時の自覚症状について日誌に記録することになった。初回訪問時、Aさんは訪問看護師に「庭で野菜を作るのが趣味です。野菜作りの作業をしていると夢中になって時間を忘れてしまいます」と話した。
訪問看護師のAさんへの助言で適切なのはどれか。
1 .「室内で安静に過ごしましょう」
2 .「野菜を作るのはやめて他の趣味を見つけましょう」
3 .「作業の後は30 分以内に2 L 以上の水分を補給しましょう」
4 .「日誌の記録をもとに自分で作業量を調整できるようにしましょう」
正答4 (出題基準:在宅Ⅱ-6 -B 正答率99.4%)
多く出題される知識を問う問題に比べると、短い状況設定をつけた問題は問題文が長いことがよくお分かりいただけたかと思います。
今回ご紹介した問題以外については、東京アカデミーHPの「看護師国家試験 過去問と解答」にて確認することができます。
7年分の過去問題(第107回試験から第113回試験まで!!)に挑戦することができるページとなっています。過去問題を上手に活用してくださいね。