東京アカデミー青森校
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こんばんは。青森県の公務員試験予備校と言ったら東京アカデミーの佐井です。
先日、2023年の合計特出生率(1人の女性が産む子どもの数の指標)が1.20(2022年は1.26)、東京都では0.99と1を下回ったというニュースが報道されました。
その報道に次いで、6月20日にOECD(経済協力開発機構)が出生率などを分析した報告書を公表しました。
ポイントは以下の2つです。
・合計特殊出生率は、1980年以降OECDに加盟する38か国ほぼすべてで低下。2022年の合計特殊出生率の平均は1.51(日本1.26)で最低は韓国の0.78
・生涯子どもがいない女性の割合について、1975年生まれの女性では日本は加盟国の中で最も高い28.3%(ポルトガルが最も低く8.9%、次いでアメリカが10.3%、「合計特殊出生率」がOECD加盟国のなかで最も低い韓国は12.9%)
報告書では、子どもを産まない選択は若者が経済的に自立することが難しくなっていることなどをあげ、家族に対する包括的な支援が重要だと指摘しています。
では、青森県の統計はどうなっているかをまとめてみました。
青森県の2024年2月1日現在の推計人口は118万672人。昨年120万人を割り込んだが、県人口が120万人以下となるのは、76年前の1947年(当時は118万245人)以来。
県人口がピークだった1983年の約153万人から、40年間でおよそ33万人が減少している。
青森県の2023年の出生数は5,764人で、7年連続減少。1985年には20,000人、2009年には 10,000 人を割り込んでいる。
青森県の2023年の合計特殊出生率は1.23(最も高いのは沖縄県の1.60)。
青森県の2024年2月1日現在の高齢化率(総人口に占める65歳以上の割合)は33.95%。前年比0.53ポイントの増加で、過去最高を更新した。
市町村別では、最も高い今別町、外ケ浜町、深浦町、新郷村が50%を超えている。
全国の高齢化率は29.1%で世界各国で最も高かった(平均寿命も一番高い)。都道府県別では、秋田県が37.2%と全国で最も高く、最も低かったのは沖縄県で19.6%。
青森県の2023年の平均寿命は男性79.27歳、女性86.33歳でいずれも全国最下位である。
健康寿命は男性71.73歳(全国42位)、女性76.05歳(全国13位)で返金寿命と健康寿命の差は小さい。
人口の減少により、労働力不足などによる経済の縮小、我が国の投資先としての魅力低下による国際競争力の低下、医療・介護費の増大などが考えられます。
女性や高齢者の活躍の場をさらに拡大、結婚・出産・子育ての希望を叶えることができる環境整備、リカレント教育(社会人の学び直し)等の職業能力開発の強化、円滑な労働移動のための環境整備、健康寿命を延ばすことによる医療費の圧縮などの対策が必要になると思われます。
人口問題日関しては、公務員試験でも論文や集団討論のテーマになる場合が多いです。
これから2次試験に臨む方は、人口の推移、問題て、解決策など準備しておくとよいでしょう。
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