東京アカデミー大阪校
ブログ
教育データとは主に教育に関する様々な統計のことを指し、その範囲は広範で、学校数や各学校種別の児童生徒数にはじまり、問題行動の発生件数や児童生徒の生活実態等にまで及んでいます。それぞれの統計を詳細に分析することは、今後の学校教育の在り方や、指導方法、各種教育施策を改善していく上で重要となります。そのため教員としての資質能力を問う教員採用試験では、これら教育データに関する問題も数多く出題されます。
大きく3つに分けると・・・
①データそのものを問う問題
②データそのものは問わないがそれを把握していることを前提とする問題
③初見の統計データを分析させる問題,に分けることができます。
①、②については頻出データといわれるものを正確に把握しておく以外に対策はありません。ただし、その際もすべての数字を暗記するという学習ではなく、特徴をなす部分を把握することが重要です。例えば、ある年を境に増減が転換している、数字が大台(これは統計ごとに異なる)を突破した、一般に予想されるデータと実際が相反している、等です。こうした特徴的な部分を軸に把握していくのがよいでしょう。
③については、全国的に出題傾向を分析すると、現在のところそれほど頻出ではありませんが、例えば、2022(令和4)年度の岡山県の採用試験にこうした分析的な問題が出題されはじめたことから推し量れるように、2017(平成29)年告示学習指導要領において述べられている育成すべき資質能力を教員採用試験でも問う傾向が読み取れるので、対策を立てておく必要があります。まず同種の過去問に、受験する都道府県(市)以外のものも含めて取り組むことが必要です。さらに初見の教育データに取り組む場合、既知のデータから類推可能であることが多いこと、既知のデータは教育データにとどまらず社会状況まで含むこと、データを分析する問題の場合には変化している部分に着目すること、などに留意することでかなり解きやすくなるはずです。以上の点に留意しつつ、過去問に取り組んでみましょう。
上記の問題は先週7/9(火)のブログで取り上げた「高校生のSNS利用に関する調査報告書」を知っていれば、グラフを見ていなくても大まかに推測できる問題です。このように教育データは試験に直結しているの、直近3年間のデータは確認しておきましょう。
東京アカデミー関西エリア教員採用試験のX(元:Twitter)にて、関西エリアの試験情報、イベント・講座案内など、
受験生の皆さまに役立つ情報をご案内しております。
ブログの更新情報もポストしておりますので、ぜひフォローをお願いします!