東京アカデミー高松校
ブログ
香川県で教員を目指す皆様、こんにちは、東京アカデミー教員採用試験対策予備校 教採科担当:石井です。
今回は、模擬授業における実践的なコツを提供していきます。模擬授業では、教壇に立つ姿勢や授業の進行方法、子どもたちとのコミュニケーション能力が評価されます。この記事を通じて、皆さんが面接官を唸らせる模擬授業を行えるようになることを願っています。
このブログの目的は、「さぬきの教員 授業づくりの三訓」を中心に据え、模擬授業の準備や実践に役立つ具体的なアドバイスを提供することです。「さぬきの教員 授業づくりの三訓」を理解し、実践することで、より効果的な授業が可能となります。
「さぬきの教員 授業づくりの三訓」は、香川県教育委員会が推奨する授業づくりの基本原則です。この三訓は、① こどもの主体性を尊重すること、 ② 学習意欲を高めること、③ 授業を通じてこどもの成長を促すこと、の3つのポイントから成り立っています。この三訓を理解し、教員から児童生徒へ働きかけを行うことで、効果的で魅力的な授業が実現できます。
『①こどもの主体性を尊重する』ためには、発言や意見を積極的に引き出す工夫が必要です。『② 学習意欲を高めるため』には、授業のテーマや方法を工夫し、こどもたちが自ら学びたくなる環境を作りましょう。『③ 授業を通じてこどもの成長を促す』ためには、フィードバックをしっかり行い、こどもたちの努力を認めることが重要です。この三訓を模擬授業づくりに積極的に取り入れ、実践することで授業の質が向上し、面接官に好印象を与えることができます。
授業プランの作成は、授業の流れを明確にし、時間配分を考える上で欠かせません。10分間の模擬授業であっても、導入、展開、まとめの各段階を明確にし、それぞれの段階での小目標を設定しましょう。導入では、こどもたちの興味を引くエピソードや質問を投げかけ、展開では、具体的な活動や発問を通じて学びを深めます。まとめでは、学んだ内容を振り返り、こどもたちに自分の理解を確認させる活動を取り入れると効果的です。
授業の工夫ポイントとして、こどもたちが積極的に授業に参加できる環境を作ることが大切です。例えば、質問を投げかけて考えさせる、意見を共有させる、そのやり取りの中で課題解決を行うなどの方法があります。こどもたちが自分の意見を発表する機会を増やし、互いに学び合う環境を作ることで、学習意欲が高まります。また、教師自身もこどもたちの意見に耳を傾け、肯定的なフィードバックを行うことが重要です。それにより、発言しやすい環境を作り出し、こどもたちの意見を大切にすることで、授業が活気づきます。
良い発問は、こどもたちの思考を深め、学習の質を高めるために欠かせません。発問を行う際は、単純な知識の確認だけでなく、こどもたちの理解を深めることを意識しましょう。例えば、「なぜそう考えたのか?」や「別の方法で解決するにはどうすればいいか?」といった質問は、こどもたちの論理的思考を促進します。発問の技術を磨くことで、こどもたちの学びをサポートできます。
学習目標を明確にすることで、こどもたちが何を学ぶべきかを理解しやすくなります。授業の中で、「めあて」を設定することで、こどもたちの学習意欲を引き出すことができます。例えば、「今日の授業のめあては○○です。これができるように学んでいきましょう。」といった形でめあてを示すと良いでしょう。めあては、教員目線ではなく、こども目線の表現にすることで一層、学習意欲を引き出すことができます。
授業では自信を持って話すことが重要です。自信を持って話すためには、準備が重要で、模擬授業対策ををしっかりと行い、何度も練習することで、本番では自信を持って話すことができます。また、声のトーンや話すスピードを意識し、聞き取りやすい話し方を心がけましょう。さらに、目線をこどもたちに合わせることで、親近感を持たせることができます。自信を持って話すことができれば、面接官にも好印象を与えることができます。
表情は、模擬授業の印象を大きく左右します。面接官に好印象を与えるためには、明るく親しみやすい表情を心がけましょう。笑顔を絶やさず、こどもたちに対する温かい眼差しを持つことで、こどもたちがリラックスして授業に参加できる環境を作り出します。また、適度なジェスチャーを交えることで、授業の内容が伝わりやすくなります。表情を意識することで、授業の雰囲気が一段と良くなります。
話し方を練習するためには、実際に声に出して練習することが効果的です。自分の話し方を録音し、後で聞き返すことで改善点を見つけることができます。また、鏡の前で練習し、表情や姿勢を確認することも重要です。さらに、他者に模擬授業を見てもらい、フィードバックをもらうことで、自分の話し方をより効果的に改善することができます。
見やすい板書は、授業の理解を助ける重要な要素です。文字の大きさや色使いを工夫し、こどもたちが遠くからでも見やすいようにしましょう。例えば、重要なポイントやキーワードを色を変えて強調することで、こどもたちの注意を引きつけることができます。また、板書のレイアウトを事前に考えておくことで、授業中にスムーズに板書を進めることができます。また、板書を活用することで、授業の進行がスムーズになり、こどもたちの理解が深まります。例えば、授業の始めに板書で今日の学習の流れを示し、説明することで、こどもたちが何を学ぶのかを理解しやすくなり、合理的配慮にもつながります。
「さぬきの教員 授業づくりの三訓」を心に
「さぬきの教員 授業づくりの三訓」を心に刻み、模擬授業対策に取り組むことが重要です。三訓を実践することで、こどもたちの学びを支える質の高い授業を提供することができます。また、日々の授業を通じて、こどもたちの成長を見守りながら、自身も成長していくことが大切です。三訓を心に、常に向上心を持って授業に取り組んでください。
最後に、皆様の成功を心から応援しています。教員採用試験は大きな挑戦ですが、自信を持って取り組むことで、必ず道が開けます。このブログで紹介したポイントを参考にし、しっかりと準備を進めてください。皆様の努力が実を結び、香川県の教員としてこどもたちの未来を支える日が来ることを心より願っています。頑張ってください。
参考資料
高松校開講講座についてはこちらをご確認ください