東京アカデミー難波教室
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こんにちは、東京アカデミー大阪校です。
毎週火曜日に更新をしている「教育データ」に関するブログですが、今回は、学校における暴力行為に関するデータについてです。
今回も大事なデータですので、確認していきましょう。
まず「暴力行為」の定義としては、「自校の児童生徒が、故意に有形力(目に見える物理的な力)を加える行為」を指すものとし、「対教師暴力」、「生徒間暴力(何らかの人間関係がある児童生徒同士に限る)」、「対人暴力(対教師暴力、生徒間暴力の対象者を除く)」、学校の施設・設備等の「器物損壊」の4形態に分類されています。なお、この調査では、当該暴力行為によってけががあるかないかといったことや、けがによる病院の診断書、被害者による警察への被害届の有無などにかかわらず、暴力行為に該当するものを全て対象とすることとしています。
2022(令和4)年度の暴力行為の発生件数の総数は、小学校61,455件(前年度48,138件)、中学校29,699件(前年度24,450件)、高等学校4,272件(前年度3,853件)の合計95,426件(前年度76,441件)となっており、前年に比べて増加していました。なお、高等学校の発生件数には2013(平成25)年度調査より高等学校通信制課程の調査結果を含んでいます。暴力行為の形態別では、小・中・高等学校いずれも「生徒間暴力」が最も多く69,580件(小学校45,428件、中学校21,364件、高等学校2,788件)となっており、以下、「器物損壊」、「対教師暴力」、「対人暴力」が続いています。
2022(令和4)年度調査における加害児童生徒は、78,409人(小学校45,539人、中学校27,916人、高等学校4,954人)となっている。加害児童生徒数の学年間比較では、中学校1年生が最も多く、小学校では5年生が最も多い。中学校や高等学校では学年が進むにつれて減少している。
加害児童生徒に対して学校では、通常の指導のほかに、退学、停学、訓告等の懲戒、出席停止など、何らかの措置が講じられることがあります。2022(令和4)年度調査においては、加害児童生徒のうち、小学校では53人(0.1%)、中学校では245人(0.9%)、高等学校では3、047人(61.5%)の児童生徒に学校が何らかの措置をとっています。その内訳は、小学校では「その他の退学・転学」、中学校では「訓告」、高等学校では「自宅学習・自宅謹慎」がそれぞれ最も多くなっています。
次のうち,学校における暴力行為に関する記述として適切なものを選べ。なお,問題文は「2022(令和4)年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」による。
1 .小学校・中学校・高等学校における暴力行為の発生件数の総数は、2009(平成21)年度から増減を繰り返しており、2022(令和4)年度は約9万5千件であった。
2 .暴力行為については2005(平成17)年度までは公立の小学校・中学校・高等学校を調査対象としていたが、2006(平成18)年度から国・私立の小学校・中学校・高等学校と特別支援学校も調査対象として加えられた。
3 .暴力行為を形態別に見ると、対教師暴力、生徒間暴力、対人暴力、器物損壊に分けられるが、2022(令和4)年度調査では、その中で対教師暴力の件数が最も多い。
4 .2022(令和4)年度調査の暴力行為を起こした児童生徒(加害児童生徒)の学年別の数は、小学校、中学校、高等学校のすべてで、学年が上がるごとに多くなっている。
5 .2022(令和4)年度調査では、加害児童生徒に対する学校の懲戒等の措置として、小学校・中学校では「訓告」が最も多く、高等学校では「退学・転学」が最も多くなっている。
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正答.1
解説
2 .特別支援学校は調査対象とはなっていない。なお、2013(平成25)年度から高等学校に通信制課程も含んでいる。
3 .「生徒間暴力」が最も多い。
4 .小学校では5年生が一番多い。中学校・高等学校では中学校1年生が最も多く、学年が上がるごとに減少している。
5 .小学校では,「その他の退学・転学」、中学校では「訓告」が最も多く、高等学校では「自宅学習・自宅謹慎」が最も多い。