東京アカデミー大阪校
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皆さん、こんにちは!
教員採用試験対策の予備校 東京アカデミー大阪校 教員採用試験担当の滝口です。
先日、神奈川県鎌倉市にて、子どもたちの教育格差を解消するための新たな取り組み「鎌倉市放課後エンパワーメント・プロジェクト」を2023年9月30日に発表しました。
このプロジェクトは、学習塾やスポーツ、文化活動などに利用できるクーポンを経済的に困窮している家庭の子どもたちに提供し、放課後の教育格差を縮小することを目的としています。
このプロジェクトは、自治体、NPO法人チャンス・フォー・チルドレン(CFC)、そして三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)の三者が協働して行う、全国初の画期的な取り組みです。
このプロジェクトの核心は、「スタディクーポン」の提供です。鎌倉市内に住む経済的に困窮している小中学生、特に就学援助費や生活保護を受けている家庭の子どもたちを対象に、
学習や体験活動のためのクーポンを発行します。
クーポンは、学習塾だけでなく、スポーツや文化活動、さらに鎌倉市ならではの歴史や自然に関連する体験活動にも利用できることが特徴です。
この取り組みは、特にひとり親家庭の相対的貧困率が高いとされる鎌倉市で、放課後の学びの機会が経済的な理由で制約されている現状を改善するために重要な役割を果たします。
2023年度は中学生を対象に、一人あたり最大5万円分のクーポンが提供され、来年度からは小学生と中学生にそれぞれ8万円、10万円分が上限として提供される予定です。
鎌倉市、CFC、SMBCグループが連携し、それぞれの強みを活かしてプロジェクトを進める点が、この取り組みの大きな特徴です。
SMBCグループは資金面のサポートだけでなく、社員の派遣などのリソースを提供し、CFCはスタディクーポンの発行や利用者支援を担当します。
一方、鎌倉市は地域の事業者や団体と連携し、子どもたちへの情報提供やクーポンの利用促進を行います。
この三者協働によるモデルケースは全国でも初めての試みであり、CFCとSMBCグループは、今後全国の自治体にもこのモデルを広めていくことを目指しています。
自治体、企業、NPOがそれぞれの役割を果たしながら、地域の子どもたちに平等な学びの機会を提供するという、持続可能なプロジェクトモデルとなっています。
このプロジェクトでは、鎌倉市の特有の資源を活かした体験活動が重視されています。鎌倉は日本の歴史や文化、自然が豊富な地域であり、これを学びの一環として取り入れることで、
子どもたちが地域に根ざした多様な経験を積むことができます。プロジェクトを通じて、子どもたちが学問的な知識だけでなく、実際に体験することで得られる学びの機会が広がり、
彼らの成長や将来の選択肢を広げることが期待されています。
このように、「鎌倉市放課後エンパワーメント・プロジェクト」は、経済的な格差が子どもたちの放課後の学びに影響を与えないようにするための新しい取り組みです。
教育格差を解消し、地域とつながりながら多様な学びを提供するこのプロジェクトは、全国の自治体にとっても重要なモデルケースとなるでしょう。
鎌倉市の松尾市長も、この取り組みが単なるクーポンの配布で終わらず、地域の連携を深め、子どもたちのためにより良い社会をつくるための一歩として発展させていくことを強調しています。
今回は鎌倉市の取組を紹介いたしましたが、皆さんもご自身の志望されている自治体の取り組みなどを調べてみてくださいね。
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