東京アカデミー難波教室
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みなさんこんにちは。東京アカデミー大阪校の公務員試験担当です。本日(10/27)は衆議院議員総選挙です。投票日が勤務である私は、先週期日前投票に行きました!総務省によると、16日から25日までの10日間に、有権者の15.77%に当たる1643万2901人が小選挙区の期日前投票を終えたとのことで、年々制度の存在感を増しています。
※自治体が投票率アップを目指す取り組みもチェック!!➡選挙に行って選挙割を活用しよう!
さて、今回の選挙結果について大いに注目する必要がありますが、イマこそ選挙制度について確認しよう!(筆記試験の政治や社会時事で超頻出です)
【予想問題にチャレンジ!】
次の選挙制度に関する記述のうち正しいものはどれか。
1 改正公職選挙法(2022年施行)により、衆議院で小選挙区の定数を「10増10減」することが決定した。
2 国政選挙の投票率は近年50%台で推移している。10~20代の若者の投票率は全体平均をやや下回る50%程度である。
3 小選挙区制の特徴は、大政党による安定した政権が生まれやすい一方で、死票が多いという短所がある。比例代表制は死票が少ない一方で、小政党に不利に働くという短所がある。
4 財産や納税額などに関係なく一定の年齢に達すれば投票できる選挙を「平等選挙」という。
5 1票の格差を巡る司法判断において、直近の2022年の参議院議員選挙について、最大格差3.03倍であったため最高裁判所は違憲と判断した。
【解答・解説】
1 正しい
議員1人当たりの有権者数が多い5都県の定数が計10増え、有権者数が少ない10県の定数が1ずつ減る。
2 誤り
国政選挙の投票率は近年50%台で推移していることは正しいが、10~20代の若者の投票率は全体平均を大きく下回り、30%~40%台前半程度である。
3 誤り
小選挙区制の説明は正しい。比例代表制は死票が少なく、小政党も議席を得やすい。
4 誤り
「普通選挙」の説明である。「平等選挙」とは、選挙人一人に一票で、選挙権は性別・財産・学歴などで差別されないことである。
5 誤り
合憲と判断したが正しい。最高裁は「合区の維持で格差は3倍程度で推移し、有意な拡大傾向にあるとは言えない」としている。ちなみに裁判所は「違憲」と「違憲状態」を区別している。
知っておきたい、選挙関連用語!
合区・・・参議院議員選挙において有権者が少ない2つの県を1つの選挙区に合わせること。2016年の選挙から「鳥取県と島根県」、「徳島県と高知県」が、それぞれ一つの選挙区となった。
違憲状態・・・格差の是正が必要だが、まだ実現できていなくてもやむを得ないと判断された状態。ただし、是正のための合理的な期間が過ぎたと裁判所が判断した場合は違憲となる。
アダムズ式・・・衆議院選挙の1票の格差を是正するため、国勢調査の結果に基づいて都道府県ごとの小選挙区数を見直す際に用いられる計算式
ドント式・・・比例代表の当選者は、衆参いずれの国政選挙でも、得票数に応じて各党の獲得議席数を決める計算方式。各党に議席を割り振った場合、その1議席あたりに反映される票の多い順に当選にしようというもの。
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