【教員採用試験】東京都荒川区、NEXT GIGAの教育ICT基盤の取組について

皆さん、こんにちは。

教員採用試験対策の予備校　東京アカデミー大阪校の滝口でございます。

本日は、9月より東京都荒川区で開始された、「教職員による新たなICT環境の活用」について、解説いたします。

 

荒川区教育委員会は、2013年度から区内すべての小中学校に1万台のタブレットPCを導入し、2019年度にはその機器を更新しました。

そして今回、児童生徒向けに14,490台、教職員向けに1,197台の新しいChromebookを導入しました。

また、Microsoftの「M365 A5」という高いセキュリティ機能を使って、さらに安全なシステムを導入しました。

 

この新しいシステムでは、多要素認証というセキュリティ技術を使って、仮想デスクトップ（インターネット上で動くパソコン画面のようなもの）から

校務のシステムに安全にアクセスできるようにしています。そのため、先生たちは学校や自宅、出張先など、どこにいても安全に校務作業が行えるようになりました。

また、異なるOS（WindowsやChrome OSなど）を使い分けることで、授業用の情報と校務の情報が混ざらないようになっており、

重要な情報が外部に流出しにくい仕組みが作られています。

このシステムは文部科学省が示した「教育情報セキュリティガイドライン」に基づいて、しっかりしたアクセス制限がかけられた安全なクラウド・ネットワーク環境を実現しています。

さらに、学校のネットワークを強化し、情報の通信速度が速くて安定するように、10ギガビット（10G）対応のネットワーク機器を導入しました。

また、複雑で高度なサイバー攻撃から学校のデータやデバイスを守るために、24時間365日体制で監視するセキュリティセンターも設置されており、

より安全なICT環境を整えています。

 

荒川区の教職員は、これにより、教職員は効率的かつ安全に校務を進められるようになり、作業のスムーズさと安心感が得られるようになります。

このような取り組みが、東京都以外にも普及すれば、教員の労働環境について、改善されていくかもしれません。今後の動きに期待ですね！