東京アカデミー池袋校
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こんにちは!池袋校の国家試験担当です😊
今日は「応用栄養学」から1問出題します。
第37回96
ストレス応答の抵抗期に関する記述である。最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
(1)エネルギー代謝は、低下する。
(2)窒素出納は、正に傾く。
(3)糖新生は、亢進する。
(4)脂肪分解量は、減少する。
(5)尿中カルシウム排泄量は、減少する。
正答(3)
【解説】
<ストレスに対する生体の応答>
応答の過程 | 抵抗力 | |
警告反応期(初期) | ショック相 | 低下 |
反ショック相 | 上昇 | |
抵抗期(中期) | 上昇 | |
疲はい期(後期) | 低下 |
<ストレスにより放出されるホルモンとその作用>
ホルモン | アドレナリン、ノルアドレナリン | グルココルチコイド |
分泌場所 | 副腎髄質 | 副腎皮質 |
作用 | 血管の収縮、血圧上昇、心拍数増加、血糖値上昇、消化管の活動抑制 | 体たんぱく質の異化、血糖値上昇、抗炎症作用 |
(1)エネルギー代謝は、亢進する。
(2)窒素出納は、負に傾く。
<窒素出納とは>
窒素出納=摂取窒素量-体外排泄窒素量
窒素出納が正の場合 体たんぱく質が蓄積
窒素出納が負の場合 体たんぱく質が消費
ストレス状態では、体たんぱく質の異化が亢進する(消費される)ため、
窒素出納は負になる。
(3)糖新生は亢進する。 〇
(4)脂肪分解量は、上昇する。
(5)尿中カルシウム排泄量は、上昇する。
<必要な栄養素>
栄養素 | 必要な理由 |
ビタミンB群 | エネルギー代謝や神経伝達物質の合成に関与しているため。 |
ビタミンC | グルココルチコイド、アドレナリン、ノルアドレナリンの生成に関与しているため。 |
ビタミンE | 抗酸化作用や免疫機能回復作用があるため。 |
カルシウム マグネシウム |
グルココルチコイド、アドレナリン、ノルアドレナリンはカルシウムとマグネシウムの尿中排泄を促進するため、ストレス時に不足しやすい。 |
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