東京アカデミー名古屋校
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こんにちは☺東京アカデミー名古屋校の榊原です☺
12月12日(木)に文部科学省において、高等学校教育の在り方を検討するワーキンググループが開催され、審議まとめ(素案)が公表されました。
これは、高等学校教育を取り巻く社会の変化や課題に対応し「生徒を主語にした」高等学校教育の実現を目指すためのものです。
■少子化が加速する地域における高等学校教育の在り方
(15歳人口の減少 令和5年度 約108万人→令和19年度78万人になることが確実)
→多くの地域で統廃合が進行
→生徒数が少ない小規模校でも、多様なニーズに応じた学習内容の充実のための工夫や改善が必要
■全日制・定時制・通信制の望ましい在り方
(小・中・高等学校の不登校児童生徒数は40万人以上)
→高校段階では不登校経験を持つ生徒が通信制高校に入学する例も増えている
→不登校となっても全日制・定時制でも学び続けられるような学びの柔軟化などが必要
■社会に開かれた教育課程の実現、探究・文理横断・実践的な学びの推進
(高等学校では、平日・休日ともに、約3割の生徒が家や塾で学習しないと回答、)
→学習時間の課題や、授業の満足度・理解度に課題
→文理選択で理系を選択する生徒が少ないという現状
→生徒の各教科・科目への関心を、文理横断的に幅広く高めると同時に、将来の自分の在り方や社会との関わり方を意識しながら学べるようにすることが必要
■少子化が加速する地域における高等学校教育の在り方
①遠隔授業を受ける教室
②遠隔授業における対面授業 など、計9項目が挙げられています。
■全日制・定時制・通信制の望ましい在り方
①不登校生徒の自宅からの遠隔授業・通信教育
②通信制課程の質の確保・向上 など、12項目が挙げられています。
■社会に開かれた教育課程の実現、探究・文理横断・実践的な学びの推進
①探究的な学びなどの推進
②グローバル人材育成に資する拠点校の整備 など、計9項目が挙げられています。
遠隔授業においては、「指導や支援、机間指導、安全管理等を行う観点から、当該教科の免許保有者であるか否かは問わないものの、原則として、受信側の教室に当該高等学校の教師を配置するべき」と求められていましたが、受信側の教室に教師を置くことが難しいため、文部科学省では、教師の配置に代えて、実習助手や学習支援員などの受信校の職員としての身分を有し、安全管理や学習支援等を行うことができる者の配置をすることを特例的に可能として、小規模校の受信側の体制の在り方に関する実証研究を実施しています。
人口減少に伴い、学校の統廃合や小規模校も増えていくことが予想されます。改善策にもあるように、地域人材や小中学校、他の高等学校との交流や連携や遠隔授業の活用が一層必要となるため、教員としても社会性やコミュニケーション力、ICT機器を利用する力が求められていきます。そういった点をアピールすることも大切になるでしょう!
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